出版社内容情報
もしこの世から、男性が絶滅してしまったら──?
「女だけ」の生活をコミカルに描く、カナダ発フェミニズム・コミック!
つまり、誰も支配されていない──田房永子
旧世界の私たち女性の痛みを知るよしもない、
彼女たちがいとおしくてたまらない──瀧波ユカリ
ある研究者は、地球上のすべての男性に関わる致命的な細胞の欠陥を見つけた。その予見どおり、やがて研究者自身をも含む、地球上のすべての男性が一掃されると、女性だけの世界「ウーマンワールド」が生まれた──。
女性たちは、お互いに寄り集まって村をつくり、社会を再構築しようとする。
残された精子バンクや、骨髄から幹細胞を抽出する新技術のおかげで、男がいなくても子どもをもうけることも可能になった新世界では、過去の遠い文明を覚えているのは、 おばあちゃんたちだけ。
生理中の村民は丁寧にケアされ、新世界で生まれた子どもは、村で見つけた鋭利なハイヒールを「工事用の靴」だと思い込む。村長は常に全裸でも、村ではあたりまえのこと。
「女だけ」の穏やかな日常やささやかな生活を、ギャグたっぷりに描いたグラフィック・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真夏日和
4
これが正しいとか正しくないとかそれはわかりません。でも絵が可愛い。2024/12/21
brzbb
1
めちゃくちゃ笑えるギャグマンガだった。遺伝子の異常で男が生まれなくなった状況で天変地異による文明崩壊が起こり男だけが絶滅したポスト・アポカリプス世界で、ある集落の女性たちがほのぼのと幸せに暮らす日常が描かれる。だいたい2ページでひとつのショートギャグになってて、日本の4コママンガ的なリズム。「女だけ」だけどちゃんと同性愛者やトランスジェンダーも描かれてる。2024/11/04
チョコろん
0
カナダのアニメーターによるインスタグラム連載のまとめ本。男が絶滅した世界で、女はどうやって生きるのか。---矛盾含めて考えさせられる。コミックエッセイなのか、バンドデシネなのか判断難しいテイスト。「かつて男という生き物が居たらしい」という条件をベースにして進む話はどれも面白かった。女だけでLGBTQ語るのは無理があるので、別途、男が居る世界の話でやってほしい。部位が欠損してるキャラも多い。これも女だけの世界で語らなくても。異性の目が無くてコミュニティが下品になってるのはありそうな描写。ここが一番推せる。2025/02/23
キイチ
0
考えさせられる作品ではあるが、面白い作品ではないな。 作品では、ほのぼのした空気で話が進むが、実際に同性だけの世界になった場合、どうなるのだろうか? 異性から目がないというだけで、ほのぼのした生活になるのだろうか? 権力を求めるのは男性だけなのだろうか? その辺りが気になる。2025/02/11