内容説明
LGBTQ+とSDGs。「誰も置き去りにしない」世界に向けて。「性」を表すのは「男」と「女」だけじゃない!?性自認・性的指向・性表現…自分のセクシュアリティーを多面的に捉えることで見えてくる豊かな世界を感じよう。14歳から読める!わかる!カラー図版満載!!
目次
1 LGBTQ+を自分ごととして捉える(「男らしい」「女らしい」ってどういうこと?;「男」「女」以外に性別ってあるの? ほか)
2 LGBTQ+と日常生活(LGBTQ+の自覚はいつ頃芽生えるの?;中学生になったら制服でスカートをはかなくてはいけないの? ほか)
3 LGBTQ+と法律・制度(LGBTQ+の人たちを守る法律はあるの?;同性婚ができる国は世界にどれくらいあるの? ほか)
4 LGBTQ+と文化・表現(LGBTQ+のことで、話題になった動画はある?;LGBTQ+の人々やコミュニティーを象徴するものはある? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
50
おそらく概ねのことはカバーリングできていると思うが、例えばこれを「学習のためのテキストにしよう」といった提案には慎重を期したい(要するにIntelligent Design説を義務教育に取り入れようという運動と同じ)。なぜなら性とは「わかり(あ)えないもの」「語りえないもの」そのものであり、言うなれば多様性という名の罠だからだ(別に批判的に評しているわけではない)。例えばデミセクシュアル(異性愛者で普段は性愛を有さないが、親密さが深まった異性ができた時のみ性愛を有する)が提唱された時、2022/02/26
いとう
4
「マンガで分かるLGBTQ+(講談社)」のように、LGBTの方の考えや思いに関する内容を取り扱った本ではなく、用語、制度、歴史、課題などの知識を図示してわかりやすくまとめている。マイノリティ共感を抱くような内容というよりもマイノリティ理解を得られる内容。巻末の「おわりに」にあるよう「アライの輪を広げるきっかけ」になってほしい、とあり、セクシャルマイノリティではない方に向けられたような構成。 LGBTの人々の権利に関する法案には「理解増進」と「差別解消」という2つの考え方(p58)があり、本書は前者だろう。2024/07/26
tomatobook
4
図解が大変わかりやすい。LGBTQ先進国のタイでは性に関する呼び方が18種類ある。最近、地元の中学校の制服が変わった。女子でもズボンを選択できる。男子のスカートもありなのか気になる。2022/08/31
カエル子
3
用語の定義をいつでもサクッと確認できるようにしておきたくて、あえて「14歳からの」を選択。多様性を受け入れて……とよく言うけれど、「受け入れる」という表現自体が上からというか、多数派の歪んだ目線であって、あーでも、ちょっとした言葉づかい一つ一つに目を光らせたり、神経を尖らせたりしなければならない社会って結局みんなにとって窮屈になりそうだよな……とか思う自分もいて。みんなが楽に生きていける社会を実現するために、やはりまずは知識を増やすことだと、そういう観点でこういう内容を子どもたちに教えてあげてほしい。2022/06/06
ニックネーム
2
自分の身近では感じないLGBTQ+だけど、知りたいと思っていたら図書館で特集コーナーがあって手に取った本。日本の遅れをまざまざと感じた。個性、多様性を認め合える社会に、すべての人が自分らしく生きられる世の中になることを願う。 2022/06/20
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