出版社内容情報
あさのまさひこ［アサノ マサヒコ］
著・文・その他
内容説明
あの「夏の日々」からじつに３５年が経過した現在、初めて紐解かれる「ＭＳＶとは何だったのか」というドキュメント。あれは確実に「事件」だった。バンダイ製ＭＳＶプラスチックモデル完成品＆ボックスアート完全収録保存版！
目次
プロローグ 「ウッドストック・フェスティバル」としてのＭＳＶ
第１章 ＭＳＶ誕生前夜（１９８０年２月～１９８２年３月）
第２章 「ゼロロクアール」の衝劇（１９８２年３月～１２月）
第３章 製品化開始、そして連勝に次ぐ連勝（１９８２年１２月～１９８３年６月）
第４章 生じるべくして生じた「弾切れ」（１９８３年７月～１９８４年９月）
第５章 「ガンプラ革命」終焉の刻（１９８４年１０月～１９８５年１０月）
特別企画１ ＯＵＴ増刊『宇宙翔ける戦士達ＧＵＮＤＡＭ ＣＥＮＴＵＲＹ』編集長 大徳哲雄インタビュー
特別企画２ １／１４４ ＭＳ‐０６Ｒ 黒い三連星仕様ザク２設計担当 元バンダイ村松正敏インタビュー
エピローグ 加藤智さんへ向けた、ちょっと長めのあと書き
ＭＳＶ全ラインナップ３４
著者等紹介
あさのまさひこ［アサノマサヒコ］
１９６５年２月１９日東京生まれ。模型文化ライター／フリーライター／フリーエディター／プロデューサー／プランナー。御茶ノ水美術専門学校卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
konomichi
3
ガンプラの金字塔であるMSV（モビルスーツバリエーション）を取り巻く当時の記憶を活字に焼き付けておくことを目的に書かれた模型界の歴史書。 当時、06Rやら、ジョニーライデン、シンマツナガ、プラモ狂四郎、ストリームベースに心躍らせていた、今のおっさん世代に捧ぐ一冊。読んでて涙出て来るよ。2018/06/30
Urmnaf
1
アニメの二次創作として始まったMSV(モビルスーツ・バリエーション)。今では公式設定にも取り込まれ、ジョニー・ライデンやシン・マツナガも「正史」で語られる存在になっている。そのMSVのはじまり、ガンプラ展開の盛衰の記録である。ガンダム・センチュリーに始まり、ホビージャパンやコミック・ボンボンといったメディアともつれあい、物語を紡ぎながら架空のメカニックを模型化し、マニアックな少年たちを熱狂させた。その熱量たるや。2018/07/01
杉浦印字
1
〈あさの史観〉は差し引く必要があるが（特に作者の思い入れ語りはまったく気恥ずかしい）、今や後付けで整理統合されきったMSVを時系列順の成り立ちで見直せるのは大きな意義がある。「ザクTYPE-*」の歴史的位置付けが知れたのは嬉しかった。2018/06/10
mock-shiki
1
「あ」の人。「HTBG2」を読んでこんなの作れないとあきらめて、細々とお楽しみに切り替えたクチ。その後も模型誌とか読んでたけど、新井ちゃんディテールとか思い出した。BCLUB、特撮寄りになって購読止めたなぁ。しかし、こんな短期間にリリースしていたのかと驚き。「まだガンダム作ってるの」とかいわれながら、MSVシリーズもいくつか作った。プラモは卒業するものだったし。Z劇中での扱われ方は、Zの最新MSとの対比で旧式性が強調されて、平積みしてあるMSVプラモにも旧い商品という雰囲気を付けてしまったかと。2018/05/23
tama
0
昭和50年代、世にガンプラブームとして語られている（ちょっとこだわっているとしたらリアルロボットブームと表記される）の中でも燦然と輝く、MSVシリーズ。小学生がこぞって模型屋に通って人気のプラモデルを目指す狂乱の時代、その中で起きたMSVという「事件」を追ったドキュメント。 コミックボンボンをリアルタイムで観ていた身としては、MSVが日に日に盛り上がる高揚感、そして新たなムーブメントに駆逐されていく寂寥感を自分の身に体感として味わい、そしてそれがそのまま、子供時代の芯のようなものになっている気がします。2018/07/14
