出版社内容情報
研究者、ロボット、そして「ココロ」。「ココロシステム」を巡るヒトとロボットの暖かくどこか寂しい物語が再び動き出す。
内容説明
A.D.2012―処分されようとしていた少女型ヒューマノイド「二号機」を匿うため、「佐原」は北海道行きのフェリーに乗っていた。港には「二号機」を見送る「天本」の姿があった…。A.D.2501―「ココロシステム」の捜索をしていた「乙(レン)」は、「二号機(リン)」を見つけたものの、敵による爆撃を受け意識を失った。その後、損傷し、瓦礫に埋もれた乙を、一人の男が見つけ出し、手を差し伸べるのだった…。ボカロノベル『ココロ』待望の続編登場!
著者等紹介
石沢克宜[イシザワカツノリ]
脚本家。ライター業や映像制作などを経て、現在は舞台の脚本、小説の執筆を中心に活動している
トラボルタ[トラボルタ]
2007年12月、ニコニコ動画に『ピンクスパイダー』を投稿しボカロPデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🌸よーちゃん🌸
7
第一巻を読んだのがもう何年も前だったので忘れている部分もかなりあったが楽しめた 機械と人間の境目、機械にココロはあるのか、色々考えさせられた 機械は機械でありココロを宿すことはないと考えていたが読み進めているうちに彼らにも記憶はあるので技術が進めば可能なのではないか、またAIが独自の言語で会話をしたという事例を思い出して考えが変わった 終始楽しめたのだが、ラストシーンのVOCALOIDの二次創作に絡めた演出は不要だったのではないかと思う ファンからすれば嬉しいものだが感動シーンを邪魔するのは違うのでは…2021/02/16
ましろ。
3
前回よりも魂や心、人間の心情が複雑に絡んでいるように思いました。人間と同じ機能を持っていないロボット。それでもそのロボットを必死に守ろうとする周りの人物。それがロボットの生きがいに感じます。たかがロボット、されどロボットですね。2014/11/19
なぎ
3
続編、正直前回からどうやって繋げていくのか不安でしたが、読んでみてすんなりと入れたので良かったと思います。天本と2号機が最後に会話するシーンで思わず泣きそうになりました。ロボットは作りもの。けれどそこにココロが宿る事はあるのではないか…。ここシリーズを読んでいるとそう思います。良作でした。第3弾も期待です。2013/05/31
ナット
2
ココロの続編ならココロ・キセキにすればよかったのにと思ったが、最終巻用にとってあるのかなとも思った。正直前作がきちんとオチついてたから蛇足にならないかと不安だったけど、全然そんなことなかった。 最後のほうで月につなげてきたのはキャラデザがなぎみそさんだからかな?2013/06/02
やじー
1
二号機のけなげさと天本の男の子ぶり。クライマックスでは泣きました。「魂とは実在するのではなく、君がそこにあると思ったものに宿るのだ」はサン・テグジュペリの『星の王子様』にある薔薇のエピソードを思い出しました。2015/04/04
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- 和書
- お役に立てますやろか