出版社内容情報
ハンス ユルゲン クリスマンスキ[ハンス ユルゲン クリスマンスキ]
猪股 和夫[イノマタ カズオ]
内容説明
エンゲルスが闇に葬った『資本論』の核心とは―『資本論』の続巻を構想しつつ最後の旅に赴いたマルクス。残された膨大なメモや記録、史実の中からマルクスの旅を再現し、ドイツの社会学の泰斗が描く、大胆な仮説。
目次
第1章 ロンドンから地中海岸へ
第2章 アルジェ
第3章 モンテカルロ、カジノ資本主義
第4章 ロンドンに帰る、そして死
著者等紹介
クリスマンスキ,ハンス・ユルゲン[クリスマンスキ,ハンスユルゲン] [Krysmanski,Hans J¨urgen]
1935年生まれ。ドイツの社会学者。ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学名誉教授。専門は科学社会学
猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生まれ。新潮社校閲部を経て、翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
マルクスの晩年を浮かび上がらせる内容で、非常に興味深く読めた。作者によると映画を作るためのアイデア集として始めたそうで、視覚に訴える場面が多い。画家のルノワールと出会い、マルクスがルノワールの絵の良さを認める場面などがあって、歴史のロマンを感じた。『資本論』の作者というより、人間的なマルクスの一面を知ることができる。例えば、彼を慕う若い女性に胸をときめかせたりする。資本主義の否定的な面をこの時代に深く洞察していたのはさすがだ。資本主義は、どんなものでも、投機の対象にしてしまうと喝破している。2017/04/09
ひろゆき
3
表題通り、マルクスの死の直前の旅を、書簡集などをもとに再構成した小説。最近、マルエン全集でそのときの書簡集を読んだことから、手にとった。解説によると映像化を前提としたものであるとか。そのためか、粗い絵コンテのようで、わかりにくい箇所もある。書簡集では平面的だったものが旅の風景を伴い、人間関係もふくめ立体化されているのはありがたい。女性関係は、マルクスの包括的な伝記を私が読んだことがないため、ほぼ初見。エンゲルスから金を借りての療養旅。垣間見えるマルクスの欠点とおかしさ。証券取引所やカジノに関する言及。2016/07/27
GO-FEET
2
★★★☆2016/09/28
tatuki
0
面白い。2017/04/05
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