内容説明
日本におけるフェア・トレード論の新地平を切り開いた著者が、フェア・トレード論の分析枠を国内の産消提携活動に適用し、フェア・トレードの普遍性を提起する意欲作。倫理的・社会的配慮に基づいて選択を行う消費者市民=新しい消費者の共同した消費行動=社会運動=産消提携が、世界の規範的なフェア・トレード類型であるだけでなく、それこそが、日本農業の持続的発展の回路であることを指し示す。農業、農協、生協、消費者団体の関係者・研究者だけでなく、心ある多くの市民にとって、本書は未来を切り開くテキストである。
目次
第1章 国際フェア・トレードと産消提携(フェア・トレードの価格形成と役割;多様化するフェア・トレードの現状と課題―フェア・トレードの論点1;フェア・トレードの普及を考える―フェア・トレードの論点2;大手企業の倫理的調達・CSRにおけるフェア・トレードの位置―コーヒー産業を事例として;提携型フェア・トレードにみる倫理観・理念の連鎖―「キリマンジャロ・ルカニアラビカ」コーヒーを事例として;フェア・トレードにおける産消交流の意義)
第2部 国内フェア・トレードと産消提携(米の価格形成制度と「ライスショック」;京都・綾部米の価格形成と生協産直の課題―「顔の見える関係」から産消提携・「国内フェアトレード」へ;遊佐町農協と生活クラブ生協の産消提携の発展―生産者と消費者の支え合いの進化と倫理観・理念の重ね方;遊佐町農協と生活クラブ生協の産消提携の度合―買い支えの仕組みと提携指標;産消提携型取引のモノサシ―産直から産消提携へ)
著者等紹介
辻村英之[ツジムラヒデユキ]
1967年愛知県生まれ。京都大学農学研究科准教授(農業食料組織経営学専攻)。農学博士(農林経済学)。在タンザニア日本大使館専門調査員、金沢大学経済学部助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
ぼのまり