内容説明
ただ「失われた二〇年」を嘆くより「こうしたい」というビジョンを語ろう。「ノンポリのオタク」にして若者代表・宇野常寛と政治家・石破茂が全力で考え抜いたニッポンの未来。
目次
第1部 新しいこの国のかたち(夢の車、夢の日本―「若者が乗りたい車」をつくろう!;「~ではない」国から「~である国」へ―三度目の「改造計画」;それは「甘い夢」である必要はない―国民に「嘘をつかない」政治へ ほか)
第2部 明日の社会を提案しよう(非正規雇用の両親が二人の子どもを育てられる社会をつくるために;「若者が安心できる社会保障」に切り替えるには;スマート・ガバメントの実現で「メリハリのある福祉」を! ほか)
第3部 こうすれば、日本は変えられる(こんな政治を実現したい;インターネットは政治を変えるか;ポスト・コイズミ症候群を打破せよ!)
著者等紹介
石破茂[イシバシゲル]
1957年生まれ。鳥取県出身。田中角栄のすすめにより政界入りし、当時最年少議員として衆議院議員初当選、以来八期連続当選。農林水産大臣、防衛大臣、自民党政務調査会長などを歴任し、自民党きっての防衛政策通で知られる
宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年生まれ。青森県出身。評論家。総合誌「PLANETS」編集長。文芸批評からコミュニケーション論まで幅広い評論活動を展開する、今最も注目されている若手論客のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメフトファン
40
信頼出来る政治家は?と聞かれてもあまり頭に浮かばない中、石破さんは数少ないしっかり勉強していそうな政治家と思い手に取りました。過去の自民党の過ちは過ちとして認め、しっかり未来を語る姿には完全に信頼したわけではありませんが、希望を託せるのではないかと思いました。宇野さんも同世代として考えている事が良く理解出来たので、この対談は日本の未来を考えるのに有効だったと思います。2014/06/19
ほじゅどー
14
★★★自民党の異端児石破氏。日本の政治家は国民に正面から真実を語らずに甘い夢を語るばかり。国家独立の仕組みを持つ憲法に改正する。国家とは一定の領土・帰属意識でまとまっている国民、排他的統治体制。言い方を変えると、警察と軍隊という実力組織を合法的に独占する主体が国家。国民主権と言いながら国民も本当に国のことを考えているか。ただ「税金負けろ」「戦争反対」と言うだけでは主権者とは言えない。歴史には学ぶべき。クリスチャン。2017/09/21
きいち
9
意外な組み合わせと、大事なのは次の次やろ、というので読んだ。立場も考えも違う二人が、現状認識の共通項を見つけながら、これからについてちゃんと「対話」を成立させていて、やはり共通項も異論も持ち合わせている自分も読むうちに思わず参加している。石破氏、理解できないことはちゃんと理解できないというし、対話の相手として信頼できそうに見える。妥協への意志も感じる。同じ二代目でもだいぶ違うなとも思うが、とはいえ、ここで語る過去の自民党への危機感と、今の公約とのかなり大きな食い違いをどう処理しているのかが疑問として残る。2012/12/09
ひとまろ
6
石破茂と宇野常寛との対談。 日本をいかにして良くするかというのを 二人で話して、それを1冊にまとめた。 石破さんは答弁がはっきりしていて 勉強も準備もしっかりとしている議員さんです。 国会質問での追求は他の議員がビクつくくらい 毎回厳しいですよね。 ただ最近は失言も多くなってきているので 気をつけて欲しいけどね。2013/12/21
Meistersinger
5
宇野氏の発言で印象的なのは「既にメディアの力を抑え込むべき時代になっている」。「国難」での石破氏のトーンとも重なるが、第四の権力でありながら、まともな牽制の仕組みがない事は恐ろしい。「政治家の個人的資質ではなく、日本の政治の仕組みが機能不全なのだ」という視点は重要。2012/10/23
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