嫌オタク流

嫌オタク流

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778310011
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

緊急出版! ぼくらはみんな“萌えカス”になってしまったのか!?
誰も語らなかった、もうひとつのオタク論(目次参照)。本書を、「オタクこそが優生種族である」「市場原理によってオタクはオタク以外のものを淘汰した、我々の勝利だ!」と無邪気に信じている人々へ捧げる―――。


目次】
第一部 「オタクの時代」の真実 中原昌也×高橋ヨシキ×海猫沢めろん

イントロダクション
大人の常識が失われた世界
「オタクは勝ち組」の嘘
「オタク選民意識」の源流
アウトサイダー・アートとしての“萌え”
オタクは本当に弾圧されているのか?
世界に認められていないジャパニメーション
オタクの夢の国、日本
オタクはなぜ近親相姦が好きなのか?
今のオタクは恵まれている
オタクは迫害されていない
萌えと性欲
「恋愛」が分からないオタクたち
オタクの女性蔑視
1リットルの涙を流せってんだ!
下流社会の娯楽としてのアニメ
「可愛い」と「可哀想」の行動原理
ブラックジョークを許容できないオタクたち
思春期が終わらない
オタクとギャルの融合
オタクの黒人差別
人間とアニメキャラは同じなのか?
オタク向け風俗産業の実態
底の浅いルサンチマン
実態のないオタクバブル

第二部 日本を蝕む「萌え(ルビ・ポルノ)」の脅威 中原昌也×高橋ヨシキ×更科修一郎

高偏差値オタクと低偏差値オタク
萌えは「一〇歳児のためのポルノ」
オタクであることを居直るメンタリティ

内容説明

発売前からネット上で話題騒然の問題作!国を挙げてのオタク礼賛バブルに歯止めをかけるべく、勇気ある“嫌オタク”者たちが緊急集結。

目次

第1部 「オタクの時代」の真実(中原昌也;高橋ヨシキ;海猫沢めろん)(イントロダクション;大人の常識が失われた世界;「オタクは勝ち組」の嘘;「オタク選民意識」の源流 ほか)
第2部 日本を蝕む「萌え」の脅威(中原昌也;高橋ヨシキ;更科修一郎)(高偏差値オタクと低偏差値オタク;萌えは「一〇歳児のためのポルノ」;オタクであることを居直るメンタリティ;アジアに進出する萌え ほか)

著者等紹介

中原昌也[ナカハラマサヤ]
1970年東京生。小説家、ミュージシャン(ヘアスタイリスティックス/ex.暴力温泉芸者)。2001年、小説『あらゆる場所に花束が…』(新潮社)で第14回三島賞受賞。その他、著作多数

高橋ヨシキ[タカハシヨシキ]
1969年生。デザイナー/ライター。雑誌『映画秘宝』のアートディレクターをつとめる傍ら、『マーダー・ライド・ショー』『石井輝男BOX』『ヤコペッティBOX』など、映画やDVDのポスターおよびジャケット、ハードコア・パンクのCDジャケットなど多数を手がける

海猫沢めろん[ウミネコザワメロン]
1975年生。自由業。主に文筆業。著作に『左巻キ式ラストリゾート』(パンプキンノベルズ)。ナカガワヒロユキ名義で『舞‐HiME Side‐A 秘密の花園』『舞‐HiME Side‐B 愛と死の輪舞』(徳間デュアル文庫)

更科修一郎[サラシナシュウイチロウ]
1975年生。著述業。1996年頃からマンガ編集業の傍ら、いわゆる「萌え」系のマンガ・ゲーム・アニメを通した現代オタク文化の分析・評論を主とした文筆活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

11
図書館で見つけたので再読。自分は海猫沢・更科と同い年ですね。2006年刊行だ。中原・高橋はいまも同じサブカルだろけど、海猫沢・更科はいまどうかな…いや、先日サイゾーで更科の記事を読んだので「嫌オタク」的なあれはあるのは知っている。まぁね、90年代はエロマンガ誌とエロゲーが前線だったからね、サブカルだけのひとはこういう絡み方・語り方をするのね。カウンターカルチャーの無頼な身振りやってないと死ぬの?って思う。本書で揶揄されてる昔ながらの非モテな男オタクって、いまはアニメじゃなくてTCGにいるでしょ2020/10/08

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

11
サブカルマニアの人々によるオタク批判本。鼎談形式でやや読み辛く、発行も随分昔なものの、内容は現代にも十分通じます。2016/04/02

明智紫苑

7
女性より男性の方が自分が嫌いな(都合の悪い)同性を「他者化」するのがうまい場合が多いと感じさせる、まさしく「男社会」の「内ゲバ」をパロディ化した本。十中八九男性オタク批判なので、女性読者は(たとえ自らオタク的な趣味や気質があってもなお)他人事気分で読めてしまうのではないかな。2014/06/26

kenitirokikuti

6
ブックオフにて▲2020年10月に図書館で再読したという記録があった。さらに3年が過ぎた▲収録の対談は2005年後半に行われたもの。刊行当時に私は30歳。いま初めて意識したけど、対談者のうち年長の高橋ヨシキと中原昌也は当時35、6歳だったんだな。もう私もアラフィフのおじさんなので、彼らサブカルだったおじさんにも憤る気持ちなどは風化した▲高橋・中原は80年代半ばの東京都心をハイティーンで過ごしている。特に学校が嫌いな奴らが多いかたまりだと認識している▲最近のオタクは自虐や諧謔などがない、という否定。2023/09/16

明智紫苑

6
二度目の再読。前に読んだ『萌え萌えジャパン』がオタク文化の豊かで明るい面を示しているならば、こちらは逆にオタク文化の暗く貧しい面を示している。私が思うに、オタク男性の欲望や美意識とは「一般的な」異性愛男性の欲望や美意識のデフォルメであり、パロディだろう。だからこそ、オタク批判側に立つ中原氏や高橋氏の批判はなおさら猛烈にならざるを得ないのだ。自分自身の「不都合な真実」を認められないのはオタク男性の専売特許ではないのだ。2016/06/17

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