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内容説明
昆虫が好きすぎて周囲から敬遠されがちな朝陽は、高校の時独りだった自分を救ってくれた国吉にずっと片想いしている。だが彼は天然の人たらしで大学では常に人に囲まれ朝陽は毎日嫉妬するばかり。告白しても「知ってる」と笑顔で返されてしまい、もう諦めるべきかと悩む中、国吉の実家の神社で“人の心を食う”という美しい蝶に出会う。いっそこの気持ちを食べてくれたら―すると本当に虫や国吉への興味が無くなってしまい…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
26
神社の息子×虫オタク大学生同士にSF(少し不思議)な雰囲気を加えたお話。好きなものについて語るのは楽しいし、それを興味深く聞いてくれるとなったら攻めが変人ホイホイになるのも当然。虫と攻に熱量のすべてを注ぎ込んでいた受が、感情を蝶に吸われる事で無関心になってしまい、それまでの関係が逆転するのが楽しかった。2022/06/27
なみ
9
受け→→攻が、途中攻→→受と逆転して攻が慌てまくる展開がいわゆる攻ザマァなのかな?ただ単に表面だけみてると攻勝手すぎん?と思うところだが、実は…なこと知るとなんだか可愛くってかえってこの初恋が消える状況ってのは気づきを得るいい機会だったんだなと。私も興味が移りやすいほうだからなぁ…うん…うらやましいなぁなんて。2022/05/29
早帆ママ
8
感情を蝶に食べられてしまった朝陽だったけれど、そのお陰で国吉も大事なものに気付けたし良かったのかな。オタクは好きな事に関しては喋り尽くすもの、朝陽の事は多少納得する。私も歴史(日本史、特に戦後と幕末)とか好きな漫画(名探偵コナン、ふしぎ遊戯シリーズ)つい語ってしまう、しかも高速で(笑)彼達の同級生の及川君、何か好きだなぁ。2022/05/03
tanya
7
作家買い。心が食われると言う表現と受の心の変化が上手くお話になっていて面白いと思いました。恋愛は攻様の独りよがりで受がちょっと可哀想だったけど、お互い子供の頃の体験が辛過ぎたのかもと思う。受の虫表現が独特で笑ってしまう。サラッと一気読み。2023/03/05
京子@オランダ
5
なかなかの剛速球が来たなって感じで始まってめちゃわくわくしたのに、まとまるまでが尺とりすぎでくっついた後が短すぎる!!!その後の話しを是非に!!!!!2022/07/12
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