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内容説明
高校教師でゲイの藤島は、六歳年下で旅行添乗員の一心と付き合って十五年。放浪癖のある一心は長く家を空けるようになり、藤島から心が離れたのか大事な連絡すらつかない。真面目すぎる藤島にとって一心の自由さは憧れで、束縛したくも別れたくもなかったが、距離を置いて考えたくて家を出て行くよう突きつける。だが一心はちっとも出て行かず、藤島の好きな料理やセックスで機嫌をとろうとしてきて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
89
【……老けた俺でもいやじゃなければ、……時々でいいから、キスとか、セックスもしてほしい(藤島)】エロス度★★★出会って20年、付き合って15年の2人の物語。〝ハッピーエンドを迎えたその後〟、〝倦怠期〟がテーマな作品で、幸せな結末を迎えた2人がその後本当に幸せに暮らしているのか、そんな疑問体現したようなストーリー、そして風のように自由な攻めと生真面目な受けという正反対な2人が迎える〝倦怠期〟をどう乗り切るかが面白く、愛しさが募ります。一心の素直で愚直な愛、年上だけどいじらしさと可愛さ満点な藤島がツボります♡2020/10/20
しましまこ
27
出会って20年、お付き合いして15年。ハッピーエンドのその後の物語。年下ワンコがあまりに自由すぎてツラかったわ~。2020/10/22
tanya
11
作家買い。長く関係を続けていく為に、大事な事を話し合って解決する姿勢がいいなと思います。ほんと犬も食わない展開で安心して楽しく読めました。2020/11/03
beniko
9
一心、中学生と亮、大学生で知り合い、一心18歳で付き合い始めて約15年。子という鎹を持たない分、お互いの愛情だけが頼りの関係で、一心の放浪癖はじわじわと亮を苦しめていたことは想像にたやすい。連絡のつかない相手を待つ苦しさが身に沁み過ぎて、一心にもっと思い知らせてやりたいと思いながら読んだ前半。きっと一心には一心の言い分があり、亮が思い詰めてしまったのには亮の思考の癖も一因だなと思い至った後半。恋が終わり何となく理由もないのに、それでも一緒にいるんだから、やっぱり愛はあるんだろう。いいテーマの良作を堪能。2020/11/04
アキナ
8
水色の大型犬が印象的で購入。長年付き合っても結婚という契約も出来ず、一体自分たちをつなぐ物は何なのだろうとお互いがお互いのことを可愛いと思っているのに、お互いに甘えているのと、今更言うのも照れくさいのと、とにかく言葉が足りなくて気持ちが上手くかみ合わなくなっているカップル。面白かったです。2021/04/01
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