ショコラ文庫 鬼の戀隠し

真崎 ひかる【著】

心交社（2019/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 250p／高さ 15cm
• 商品コード 9784778126360
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

大学で民俗学を専攻する静夏は、３年前の夏に自身が「神隠し」にあった「鬼伝説」が残る山間の集落をフィールドワークで訪れる。気乗りしないまま史跡の洞窟を調査しようとした時、管理人を名乗る神藤に立入禁止だと止められる。非友好的な彼になぜか懐かしさと親しみを覚えた静夏は、神藤の影に角があるのを見て思い出す。あの夏、洞窟から鬼の集落に迷い込み、鬼である神藤に恋したことを…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[黎明卿：新しきtakahiro]

【おまえを愛している。静夏と、生ある限り共に在りたい（颯天）】エロス度★★ 颯天×静夏♡ 鬼と人、交わることがなかった境界、種を越えた2人の切ないほどすれ違う想い。鬼の集落に迷い込んだ静夏が颯天と出会い想いを深めていく回想シーンがとても胸に沁み、人よりも鬼の方が恋に一歩踏み出せないでいるのが可愛く、颯天の全てを受け入れる静夏の必死な想いが尊い。想い合っているのに引き裂かれてしまう悲しさ、再会しても静夏の気持ちに全く応じない颯天の頑固さにめっちゃ焦れた。クールな静夏が颯天の前では別人のように！

2019/01/16

[きょん]

再会後どんなに受がかき口説いても攻が応じないし、攻は人の世界へも来られないし、二人で鬼の世界でも生きられる術がないデッドエンドをどう解決するのかと思ったら、なかなかの力業でした。つくづく誠也さんが居てくれてよかったです。

2019/01/29

[tanya]

作家買い。流行で無い設定で気楽に読めるものを探して購入。「こちら」の世界と「あちら」とをどう行き来するのか展開を楽しみにしてたけど、アッサリ立ち切って終わってしまった。一気読み。

2022/08/20

[蓮]

鬼を討伐した一族の末裔、結界を通り抜け鬼の集落に迷い込んだ・静夏と鬼と人間のハーフ・颯天。消された記憶のもどかしさに鬼の伝承残る親戚一族が住む集落へやって来た静夏。洞窟を守る颯天に会った事で静夏が恋と記憶を取り戻す。人間、鬼両方の世界から異端とされ隔絶されている颯天、迷い込んだ静夏を匿い互いに愛おしさを募らせていく回想シーンが胸にじーんとくる。穏やかな幸せと切なさ溢れて良かったなー。「静夏のため」と感情を表に出さず自身の恋情をぐぐっと抑えてるあたり萌えます。しっとりとした雰囲気で良かった。

2019/02/24

[とくちゃん]

鬼の孤独を思うとキューっとなる。主人公は、かなり自己中で好きになる要素がない。顔か！たしかにそう言ってたなぁ。宮原とのすったもんだを期待したが残念。

2019/02/13