- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・少女
- > ティーンズ・少女その他
内容説明
大学生の大倉千尋は愛に飢えていた。母に捨てられ父に疎まれ、友人も恋人もいない。愛されることは、千尋にとって夢物語だ。諦めから他人を拒絶する千尋に、准教授の赤枝壮介は折に触れ声をかけてくる。一見無愛想だが優しく聡明な赤枝は学生たちに人気で、己とは正反対な彼のことが千尋は苦手だった。ある夜、奇妙な老婆に「これは愛を得る魔法の指輪だ」と古びた指輪を押し付けられる。始めは馬鹿にしていた千尋だが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
37
魔法の指輪で愛されたい人に愛されるようになる…そんなファンタジックな話ですが、そこで終わらないのが切ないけど凄く良かった♡表紙と魔法の指輪というアイテムから健気で大人しい子かと思ったけど、案外芯の強い擦れてそうで擦れてない、どこにでも居そうな感じがいい。魔法を与えた魔女がまた良い♥2017/10/09
しましまこ
24
「捨ててからが本番だ」上手い!2017/09/23
tanya
15
重いお話のようだから覚悟しての一気読み。 指輪を使ったニセの愛情を終わらせた千尋が、それでも赤枝の事が好きで堪らない感じが読んでてとても応援したくなりました。登場したみんなが愛情欲していて、最後ハピエンでよかったと読み終わって思いました。特にお父さんとの関係。健気受が幸せになるお話は読後がいいのを再確認しました。2017/08/19
*ちえ*
13
紙本。大学の先生×生徒。これタイトルが素敵!薄幸かつ愛に飢えてる千尋が偶然か必然か..悪魔のお婆さんに「愛を得られる魔法の指輪」をシャツのお返しに頂く。いや悪魔だったから「契約.取引」というその代償がね、午前0時に魔法がとけるようにわかっていたフラグだけどそこがまたグッと切なさと健気さが引き込ませる本でした。さすが綾先生w 本編ラスト、赤枝の「許せない..けど、愛してる」という言葉と気持ちの葛藤に私も力が入ってしまった(笑)あとがきに「神様の庭で廻る」と世界観共有してるとのこと。積んでるから読みます!2017/09/05
雨蛙
12
これは意外なお話で最後まで目が離せなくて面白かった。悪魔の指輪のファンタジーと現実が混ざり合った感じがとてもいい。2018/01/07