ＣＨＯＣＯＬＡＴ ＢＵＮＫＯ 獣の理

成瀬 かの【著】

心交社（2013/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 265p／高さ 15cm
• 商品コード 9784778115241
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

満月の夜、古い一軒家で一人暮らす粟野聖明の前に、獣の耳と尻尾を付けた偉丈夫が現れた。聖明は異世界から魔法で跳ばされてきたその男・グレンが美しい狼に変身できると知り、「好きな時に好きなだけ撫でさせろ」を条件に、家に置いてやる事にする。誇り高く獰猛なグレンは全く懐いてくれないが、彼を餌付けしモフモフする日々は聖明の孤独を癒していく。だがそんな時、聖明の身辺で奇妙な事件が起こるようになり―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[きょん]

正直円陣さんのイラストに惹かれて購入したけど、結構面白かった。受の過去はかなり状況が悲惨で、そんな事件のあった家にいくら愛着があってもよく独り暮らしできるなあと思ったけど、現実を直視したくなくて、きっとそういう感覚すら麻痺してたのかなあ。だからいくらモフモフとはいえ怪しげな登場の仕方の攻めもすんなり受け入れちゃったのかも。すんなり遺産相続もできたようで、食費の心配をしなくてよくなったのは安心ですね。

2014/01/15

[de sang-froid]

人外BL。聖明(前)は街外れの自宅庭で一人酒を呷っていて、ふと隣に立っている日本人離れした耳付き男・グレン(後)に気付く。姿だけでなく性質も獣っぽい感じの設定が面白かったけど、聖明の過去が凄惨すぎて明るい気分にはなれず。向こうの世界に行ってみたいな。続編あるなら、ぜひ里帰りして欲しいです。

2013/12/09

[rabbit]

もふもふ異世界トリップ逆バージョン、狼族のグレンがこちらの世界にやってきます。聖明は両親を殺され闇を抱えていますが、狼になった姿のグレンをもふもふするシーンに癒されました。個人的にはいってらっしゃいの鼻ツンがツボでしたw

2017/12/16

[このん]

(2013年11月30日3511)両親と一緒に住んでいた家に1人暮らしをする聖明。満月の夜に、耳と尻尾を着けた逞しい男が立っていた。名前はグレン。異世界の狼族の者だった。怪我をしているので快復するまでと思い一緒に住まう。聖明には忘れられない壮絶な事件の過去があり、今もまた、時々起る危険からグレンに助けられるうちにグレンの存在が自分の中で大きくなって行く。聖明の過去の事件も無事に解決して良かった。グレンの決心も良かったが、円陣さんの描かれるケモミミ尻尾のグレンが男前過ぎて素敵でした。

2013/11/30

[はなちゃん]

大型モフモフを堪能。私もモフモフさせて欲しいっ。受はモフモフに攻は食べ物に釣られてない？？って疑いが払拭されず。攻の葛藤がイマイチ伝わって来なかった。もっともっと狂おしくお互いに思ってもらったら、設定は大好きなので完璧なんですが・・・。後ひと押し！！

2013/12/03