出版社内容情報
精細な印刷で仕上げた永久愛蔵版(全3巻)
かめのとカノン。少し不思議でとびきり素敵な恋人同士のふたりが送る、ほとんど何も起こらない日々――。
ニュー・ウェーヴ・バンドコミックの金字塔。多くの読者が憧れ、その価値観に多大な影響を与えた不滅のラヴストーリーが、最新のデジタル技術によって、さらに繊細に、美しく蘇る。
これまでの単行本では収録されることのなかったイラストやカットに加え、連載誌以外に掲載・発表されたスピンオフ作も網羅した愛蔵版を全3巻で刊行します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ますりん
2
弥生美術館の「線と言葉 楠本まき展」に行って、無性に読みたくなって読み直し。やっぱりいいなー。ほのぼのマンガなのに、朔太郎だったり、カミュだったり、YBO2だったり(展覧会でもボウイやキュアーに混じってアルバムジャケットがしれっと飾ってあった!)の世界観を忍び込ましているんで、やっぱりこの作品が当時のガキんちょたちに与えた影響は大きいよなー、と。改めて。2022/10/16
真霜
2
ずっと彼と彼女のキスは続いていく。女子高校生・かめのとバンドのボーカル・カノンの普遍で永久な日々のお話。何気ない日常が静かに淡々と繰り広げられていきますが、多くを語らない枠の中でそれ以上のなにかが詰まっているような気にさせられます。シンプルなお互いへの愛に、あまりにも膨大な情報が過ぎてゆく忙しい現代に生きる自分はやけに癒やされてしまいました。純真な人物たちがアングラでパンクな音楽に使っているという、ヴィジュアルのギャップもアンバランスで刺さります。白と黒が美しい世界です。2022/08/06
DADAち。
0
永遠の名作。2022/07/31