出版社内容情報
画業45周年記念企画 美貌の悪魔が蘇る!
「人間に呼びだされるのは千年ぶりだ」
魔夜峰央が描く、圧倒的に美しい悪魔が復活します。
『パタリロ!』『翔んで埼玉』で注目される魔夜峰央。アスタロトは『パタリロ!』にも登場しますが、その本編といえる『アスタロト』(秋田書店)は当時一部の好事家しか知らなかったキリスト教文化圏の暗黒部分を紹介し、数多の影響を与えました。
この愛蔵版では、その魔夜峰央のルーツといえる“幻”の作品『魔界』(1981年 白泉社。投稿は1974年頃)から『ファーイースト』(2003年 実業之日本社)まで、アスタロトが主人公の作品を“完全収録”。ミステリー要素を含むアスタロトの物語は耽美的で非常に完成度が高く、魔夜峰央作品の最高峰の一つといえます。
また、『翔んで埼玉』と並んで再開の要望が高い『アスタロト』本編とその後のプロットについて初インタビュー。雑誌掲載時の貴重なカラーも初収録し、殆どの原稿はオリジナル原稿をスキャンして、魔夜の画集のような美しい原稿を再現しています。
さらに魔夜による「アスタロト」描き下ろし漫画に加え、娘・マリエ氏の描き下ろしも収録。山岸凉子氏の特別寄稿も加わり、画業45周年に相応しい豪華決定版です。
魔夜 峰央[マヤ ミネオ]
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
24
パタに出た悪魔と同じ表紙!と作家名も読めないのに11歳から澁澤全部読みゴス長髪薔薇…怪奇界隈で生きる自分への魔夜漫画影響は甚大。その魔夜世界だけでなくこの世の全漫画中1番耽溺キャラ、単独で纏まる!一息に描かれた毛筋、鏡になるほど塗られたベタ、トーンでない木目。和洋折衷の魔物、佐藤有文の図鑑参照など明かす(長じて稲生物怪録とクトゥルフは判ったが親近感)インタと腐な娘さん描く漫画、山岸凉子寄稿とパタ絵!断髪ツンデレ全裸拷問と既読なのに今読んでも燃える2017/02/14
くさてる
20
子どもの頃は当たり前のように読んでいたマンガを、いま大人の目で再確認するとその内容の豊かさと美しさにあらためて気づかされることがあるが、わたしにとっての魔夜峰央はまさにそれ。あまりに独特過ぎる立ち位置がめくらましになって、正当に評価あるいは批評されていない気がしてしまって、ここ最近のブームは嬉しい限り。「アスタロト」といえばやはり「パタリロ!」の中での大活躍が絵、内容ともに素晴らしくそれが未収録なのが残念ですが、この一冊でも十分に魔夜峰央のアスタロトを楽しむことが出来ます。髪の毛一本までもが美しいです。2017/03/11
たにしぃ
11
分厚くて凄い読むの時間かかった。冒頭は耽美というか、アスタロトが美しく、魔界のおどろおどろしい感じが描かれていたのに真ん中あたりから雲行き怪しくなり完全にギャグになってた。しかもまだ続きがあるとは恐ろしい。巻末インタビューも山岸涼子の後書きも笑えた。2017/06/06
タマキマタ
6
掲載時にも読んでいたけれど十数年ぶり(もっとかな)にまとめて読むとまた圧巻。なんというか、目に良い。眼福ってこういうやつかな。2020/05/07
Tomo
6
懐かしい… 魔界の大公爵アスタロト登場です! 天界に潜入するあの話は結局終わってなかったのね…と思った一方で、クトゥルフ伝説との関わりは2で完結しているようで。 4月発売が楽しみです♪2017/02/09