出版社内容情報
がんと生きるための、心と体の苦痛のケア
がん療養中・治療後の一日一日を穏やかにすごし、自分らしい生活をするために。
さまざまな心の苦しさや、がんの痛み、副作用のつらさなどをきちんとケアすれば、質のよい生活が送れます。本書では、がん患者の心のケアを行う「精神腫瘍科」の医師と、がんに派生する体の苦痛をケアする「緩和医療科」の医師の協力を得て、そうした問題の相談先、セルフケアの方法、専門的ケアの受け方などを紹介。実際の患者の事例も多く紹介します。
がんの痛みに耐えかねて「いっそ安楽死させてほしい」と言った著名人がいましたが、適切な緩和ケア、精神的ケアを受けられればそうした人は減るはずです。緩和ケアへのよくある誤解(終末期のもの、鎮痛用麻薬で中毒になる)を解き、早期からのケアについて紹介します。
・自分でできる、心や体のケアの方法
・心のケアの専門家と、専門的ケアについて
・体のつらさに対する緩和ケアと、早期からの緩和ケアの受け方
・さまざまな相談先について
・実際の患者さんの悩みと対処の事例
基礎知識
(1)がんは深刻な「心の危機」でもある
(2) 緩和ケア」は終末期だけのものではない
(3) 大切なのはQOL(生活の質)
(4) 医療用麻薬はけっしてこわくない
第1章 さまざまなこころの苦痛と、その相談
(1)心の苦痛を測る、伝える
(2)がんの経過と、心の危機が生じやすい時期
コラム 余命の不安とACP(アドバンス・ケア・プランニング)
(3)経済的な問題、社会との関係
第2章 こころの悩みに対する方法
第3章 こころの苦痛と関連する、体の苦痛
第4章 実際の患者さんの事例から
清水 研[シミズケン]
監修
里見絵理子[サトミエリコ]
監修
若尾文彦[ワカオフミヒコ]
監修
内容説明
がん患者さんの心の苦しさ、体の痛み・吐き気などへの対処法・相談先を紹介。実際の患者さんの事例も豊富。
目次
基礎知識(がんは深刻な「心の危機」でもある;「緩和ケア」は終末期だけのものではない ほか)
第1章 さまざまなこころの苦痛と、その相談(心の苦痛を測る、伝える;がんの経過と、心の危機が生じやすい時期 ほか)
第2章 こころの悩みに対する方法(がんと心の関係でわかっていること;心の問題を解消するには ほか)
第3章 こころの苦痛と関連する、体の苦痛(体のつらさに対する緩和ケアとは;緩和ケアを受けられる場所 ほか)
第4章 実際の患者さんの事例から(心と体の問題1―「再発の恐れ」にとらわれてしまう;心と体の問題2―吐き気やだるさ、食欲不振がひどくて意欲がわかない ほか)