蝮の舌

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778037482
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

性愛の原風景を描く「団鬼六賞」大賞受賞作

この森にはね、蝮が出るのよ。誰も入っちゃいけないのよ――。
伝統ある生田流箏の家に生まれ育った姉妹、田宮京香と清香。姉の婚約者に一途な想いを寄せる妹の心は、二人の結婚を目前に苦しみに満ちていた。
いっぽう、四年に一度の盛大な祭事〈蝮をどり〉の準備が進むなか、箏の世界で権力を握ろうとする二人の男が、姉妹を陥れようと陰謀を企てていた。
邪悪な謀事によって、封印していた過去が蘇り、本来の激情が剥き出しになっていく姉。姉への嫉妬心から、自ら暗い罠に堕ちていく妹。
そして、この姉妹を幼い頃から見守りつづけてきた使用人の政巳は、〈蝮をどり〉当日の夜、蝮の棲む聖なる森への入口を開く――。
気鋭の作家が、自身の性愛の原風景を気迫の筆致で描いた意欲作。第二回「団鬼六賞」大賞受賞作品。

うかみ綾乃[ウカミアヤノ]
著・文・その他

内容説明

この森にはね、蝮が出るのよ。誰も入っちゃいけないのよ―伝統ある生田流箏の家に生まれ育った姉妹、京香と清香。二人の男の卑劣な罠によって、生来の激情が剥き出しになっていく姉。姉への複雑な嫉妬心から、自ら暗い罠に堕ちていく妹。そして、四年に一度の盛大な祭事“蝮をどり”の夜、聖なる森への入口が開く―愛と性を描き絆を描く渾身作。第二回団鬼六賞大賞受賞作。

著者等紹介

うかみ綾乃[ウカミアヤノ]
作家・ミュージシャン。奈良県出身。2011年、『窓ごしの欲情』で日本官能文庫大賞新人賞を受賞。2012年、『蝮の舌』で第二回団鬼六賞大賞を受賞。生田流箏曲師匠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

186
【読メエロ部】装丁の美しさに惚れた。うかみさんご自身が、お箏の師匠さんなのね。着物を着慣れてらっしゃる方の描写らしく、思わず情景が浮かび...。彼女も匂いフェチですね。「目玉舐め」を、ここでも発見(ふふふ)。獣のような男性に蹂躙されたい、というのは一般的な女性の欲求なんでしょうか。私は今のところ、間に合ってますが( ꒪⌓꒪)2016/10/09

keith

26
その地方には古くから蝮の棲む森があり、「この森には、決して入ってはいけない」そう伝えられてきた。由緒のある生田流筝の家に生まれ育った京香と清香の姉妹。京香の婚約者を巡って妹清香の嫉妬の炎が黒く燃えあがる。一方、箏の世界を牛耳ろうとする男たちの陰謀によって姉妹は手籠めにされる。それは二人にとって、蝮の森への扉が開くことを意味していた。およそ半分以上が性描写。官能小説と言うよりはエロ小説。もっともその境目なんてよく分かりませんけど。同じうかみさんの「ドミソラ」と比べると、ドロドロさがあまり感じられなかった。2015/10/11

かごめ

3
箏と村と蝮と祭と、題材が好みだったので初めて官能小説を読みました。色々すげえなって感じです。セックスシーンは多かったけどそれだけじゃなく精神的な繋がりや嫉妬や野心や孤独感と言った人間らしさも書かれていたので読みやすかったです。2015/07/18

tona

3
表紙の絵、一瞬何が書いてあるのかわからなかったのですが、最後まで読んでこの絵の意味がわかりました。2015/02/17

凛誠

3
団鬼六賞を受賞し、石田衣良さん絶賛と帯に書かれていたので読んでみましたが、内容はいまいち・・・。女性が書くこういう小説というのは団さんの小説と違って残酷さに欠け、描写力もいまいちですね。これからに期待したい作家さんですね。2013/06/19

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