出版社内容情報
乳がん治療の最新情報を詳しく解説
乳がんは他のがんに比べて発症する年齢が比較的低く、40歳代でピークを迎えます。女性のがんで最も患者数が多いがんではありますが、早期に発見されるケースが多く、死亡率はそれほど高くないのが特徴です。
治療法の進歩はめざましく、からだへの負担が小さい手術や、外見の変化が少ない再建方法、新しい分子標的薬などが次々に現れています。その一方で、インターネット上ではさまざまな情報があり、何を信じればよいのかわからなくなっている方も多くいます。
本書は、国立がん研究センター中央病院の先生方の監修のもと、読者の方が知りたいことについて丁寧に解説します。改訂新版では、最新の診療ガイドラインに基づいた治療法、アピアランス(外見の変化)ケアの情報を充実させました。
*本書は『国立がん研究センターの乳がんの本』(2018年刊)に新たな知見を加えた改訂新版です。
内容説明
治療の選択肢を易しく解説。最新の薬物療法や乳房再建術、再発・転移の治療まで。アピアランス(外見の変化)ケアも紹介。
目次
第1章 乳がんが疑われたら(乳がん検診;ふだんの乳房の状態を知っておく;乳がんと間違えやすい病気;「乳がん」と診断がつくまで;Q&A)
第2章 乳がんの治療(治療を始める前に;乳がんの病期(ステージ) ほか)
第3章 乳がん手術後の生活(手術の後遺症とその治療;手術後のリハビリテーション;日常生活で注意すること;Q&A)
第4章 乳がんの再発・転移(治療後も定期チェックが必要;タイプ別の再発リスク;局所再発の症状と治療;遠隔転移の検査と治療;再発・転移がんの治療;再発したがんとの向き合い方;Q&A)
第5章 心のケアと療養のこと(がんと診断されたら;家族はどのように向き合うか ほか)
著者等紹介
首藤昭彦[ストウアキヒコ]
国立がん研究センター中央病院乳腺外科科長。乳腺専門医・指導医、日本外科学会専門医・指導医、米国癌治療学会(ASCO)Active member、マンモグラフィ精度管理中央委員会読影認定医、乳房再建エキスパンダー責任医師、日本乳癌学会評議員、聖マリアンナ医科大学客員教授、慶應義塾大学医学部客員講師。専門は乳がんに対する外科治療。低侵襲手術(内視鏡などを用いた身体に負担の少ない手術)や形成外科との連携による乳房再建などを行っている
米盛勧[ヨネモリカン]
国立がん研究センター中央病院腫瘍内科科長/先端医療科併任/医薬品開発推進部部長/国際研究開発部門副部門長。日本内科学会総合内科専門医・日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・日本呼吸器学会呼吸器専門医。専門は、乳がん、婦人科がん、泌尿器がん、肉腫を含む希少がんの薬物療法。アジアを中心とした研究活動や国際がん診療に取り組んでいる。どんながんになっても不安のない希望をもてる世界を目標にがん領域の幅広い研究開発に取り組み、新薬の治療開発・治験を数多く担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。