奈良監獄物語―若かった明治日本が夢みたもの

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奈良監獄物語―若かった明治日本が夢みたもの

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  • サイズ B5判/ページ数 61p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784778035433
  • NDC分類 K326
  • Cコード C0721

出版社内容情報

西洋式監獄で不平等条約の撤回を目指す

奈良監獄は司法省の建築技官だった山下啓次郎(ジャズピアニストの山下洋輔氏の祖父)が設計しました。
明治政府は不平等条約の撤回を目指していましたが、諸外国は「きちんとした司法制度がない」「まともな牢獄がない」「受刑者の人権が守られていない」という理由で応じませんでした。

そこで政府は、受刑者の人権に配慮した立派な刑務所を作るべく、山下を海外視察に向かわせました。

山下は38か所の刑務所の建築を見てまわり、帰国後、全国五カ所にレンガ造りの監獄を設計しました。

こうした奈良監獄の設立の理由や社会背景、明治から昭和にかけての人権問題、戦後になって少年刑務所として使われてからの更生教育や職業訓練にも力を入れるようになったことなどを、イラストを交えて描いてあります。

刑務所のレンガの美しい壁は、少年たちを社会から隔離するためのものでなく、差別や虐待で傷ついた心の傷を癒すための防波堤であり、社会復帰を目指す受刑者の学校や職業訓練の場所だったということがよくわかります。

そんな建築物を明治時代に設計・建設していたことに驚きます。『奈良監獄物語』は、そうした歴史的変遷や役割を一人称で語る大人も楽しめるノンフィクション絵本です。

内容説明

奈良の町を見下ろす丘に美しい刑務所がありました。明治時代につくられたその赤煉瓦の建物は罪をつぐなう人々を見守り戦後は少年刑務所として傷ついた子どもたちの心を抱き、癒し、育みました。人生を再出発するための希望の場所として設計された旧奈良監獄一〇九年の歴史を描く後世に語り継ぎたい物語です。

目次

坂の上の赤煉瓦
美しい刑務所
明治五大監獄
黒船来航と不平等条約
ギス監から近代的監獄へ
囚人たちが積んだ赤煉瓦
五翼放射状舎房
暗い時代
阿修羅さまたちの疎開
若草理容室
花火
監獄法の改正
やさしさを響かせる楽器
取り壊しの危機
町の人々の願い
喜びと悲しみ
別れの演奏会
未来への船出
資料編(奈良監獄建築配置図;明治五大監獄;旧奈良監獄の歴史)

著者等紹介

寮美千子[リョウミチコ]
1955年、東京生まれ。1986年、毎日童話新人賞受賞。2005年、泉鏡花文学賞を受賞。翌年、奈良市に移住。刑務所の名煉瓦建築を見に行ったことがきっかけで、2007年から足かけ10年、奈良少年刑務所で、夫の松永洋介とともに「社会性涵養プログラム」の外部講師として絵本と詩の授業を受け持つ。2014年、山下洋輔氏を会長に迎え「奈良少年刑務所を宝に思う会」を立ちあげ、建物の保存運動を行った

磯良一[イソリョウイチ]
1962年、群馬県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。スクラッチ・イラストレーションの技法で書籍、雑誌、絵本などの装画や挿絵を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

33
奈良の町を見下ろす丘に美しい刑務所があった。その赤煉瓦の建物は罪を償う人々を見守り、戦後は少年刑務所として傷ついた子どもたちの心を抱き、癒し育んできた――。『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』の著者が、人生を再出発するための希望の場所として設計された旧奈良監獄109年の歴史を描いた物語。4年前に国の重要文化財に指定された「旧奈良監獄」には、三つの呼び名がある。明治の竣工時が「奈良監獄」、大正末期から敗戦直後までが「奈良刑務所」、そして戦後の「奈良少年刑務所」。⇒ 2021/12/12

とよぽん

30
サブタイトルに「若かった明治日本が夢みたもの」とある。監獄と不平等条約の関係が分かった。治外法権の改定に向けて明治政府が最も力を入れた犯罪者の処罰と更生施設。設計は司法省の技官だった山下啓次郎。欧米8か国、30カ所以上を視察して、犯罪者の人権に配慮した監獄を設計し、受刑者たちがレンガを焼いて積んで、1908年(明治41年)に完成した。立派な建物であり、それ以上に職員や更生プログラム、地域の人々が素晴らしかった。磯 良一さんのスクラッチ・イラストレーションによる絵も見事だ。2019/09/30

ヒラP@ehon.gohon

28
「奈良監獄」という言葉から、投獄とか罪人とか、ネガティブなイメージを持った自分が恥ずかしくなるほど、この施設の辿った歴史は美しさに満ち溢れていました。 監獄は罰する場所ではなくて、悔改めた受刑者たちが再出発するための場所なのだという、強い信念で存在し続けてきたその場所は、みんなに愛される場所となりました。 その変遷が美しくて気高い絵で、語られています。2021/08/04

ののまる

9
奈良少年刑務所、こんなに地元に愛されていたなんて。ホテルになっても資料館を観に行こう。2020/12/01

遠い日

9
寮美千子さんが、これまで描かれていたことを、「奈良監獄」自身が語るという趣向。知っていることでも、その中から絞り出すようなことばの重みが胸に迫る。犯罪者たちの更生のために、美しい刑務所を作るという気概。やがて受け継がれた、少年たちのための更生の場として、静かに役目を終えた、奈良少年刑務所。幾多の物語はきっとまだ建物の中にひっそりと息づいているような気がしてならない。2019/09/28

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