出版社内容情報
深海魚との出会いから始まる生き物×SF譚
生き物を研究するキリコの前に現れたのは、「死にたくない」と叫ぶ深海魚・ミズウオ。なぜ彼は陸へ打ち上げられてしまったのか。その理由を探すため、キリコはミズウオとともに研究を始める。その日々のなかで、ふたりは少しずつ心を通わせていくが……
キリコのもとには、今日も水辺の生き物たちとの出会いが訪れる。
ヒトと生き物の境界が交差する、生き物×SF譚。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
辺野錠
2
今回もバシッと決まっていた。ミズウオとの奇妙な交流や釣りを手伝う人魚とストーリーが安定して奇想天外。盛り込まれる学術的要素がストーリーと馴染んでいるのも技量を感じる。短編集だった前作とは違って今回は連作だから話を引っ張る謎がありどうなるのか。時折出るもう一人の人格は相当に謎。街並みや自然の描き込みもまた良かった所。2026/10/31
s_s
2
人語を解する水棲生物たちと、好奇心旺盛な研究者・キリコの交流をメインに描いた、『琉球蟹探訪』でも知られる作者の最新作。冬になると砂浜に打ち上げられ死んでいく深海魚・ミズウオの謎を解明しようとする過程で、研究対象と仲が深まってしまう非合理的な「人間くささ」が良い味を出していた。冒頭の駿河湾に限らず、各地の渓流や干潟など様々な場所を訪れるキリコであるが、毎度見知らぬ冒険が待ち受けていて、読んでいて楽しい気分になれる。眠りについているときに表出する「アレ」の正体が気になって仕方が無いのだが、続きは次巻らしい…。2026/10/30




