出版社内容情報
フルカラーで描く人間賛歌、初の単行本化
「とてもキレイな心音だね」その一言が、少年の人生を静かに変えていく。
中学の健康診断で出会った男性医師を忘れられずにいた久瀬は、
年月を重ね、医療センターで研修医として働き始める。
初めての診察中、彼の耳に忘れられないあの声が飛び込んできてー。
作者のSNSアカウントで自主連載され、自主制作本は初版・再版ともに即完売するなど人気を博した『心音』。
本作のラストから数年後の、久瀬が健康診断を担当する医師として中学校を訪れる姿を描いた17pの描き下ろしを加え、単行本で登場。
右頬に傷のあるぬいぐるみを通じてつながる、サラリーマンと中年男性の不思議な縁を描いた作者の初中編作品『右頬のきずな』も同時収録。
オールカラーで描かれるダイナミックな画面構成と枠線を排した斬新なコマ割りは、画集のような雰囲気を醸し出し、静かな感情と見事に調和する。
等身大の感情が静かに紡がれる、心温まる一冊。
【目次】