出版社内容情報
“神様”に憧れた二人を描いた自伝的作品!
戦後児童漫画の革命的名作となった手塚治虫の処女出版作『新宝島』を読んで衝撃を受けた満賀道雄と才野 茂。ある日、二人は“神様”手塚に会うために高岡から汽車を乗り継いで自宅兼仕事場のある宝塚へと向かう。ちょうど、その日、手塚は新連載『ジャングル大帝』の第一話に取りかかっており、執筆中の姿は鬼気迫るものがあった。その緊張感漂う仕事場に通された満賀と才野は、そこで『来るべき世界』のボツ原稿の束を見せられる。400ページの単行本には収録されなかった600ページもの原稿があったのだ! “神様”の漫画にかけるおそるべき努力と執念に圧倒された二人は、自分たちの漫画を描くためにすぐさま高岡に帰ることにする。今、満賀道雄と才野茂の前には、ながいながい果てしない道が伸びていた! その先も見えない道へ、ふたりは、今、第一歩を踏み出したのだ! その道こそ「まんが道」であった!!───雑誌掲載時のカラーページを多数収録した決定版!
【巻末エッセイ:鴻上尚史(作家・演出家)】
著者等紹介
藤子不二雄A[フジコフジオエー]
本名:安孫子素雄(あびこ・もとお)。1934年生まれ。高岡の小学校で出会った藤本弘(藤子・F・不二雄)と切磋琢磨しながら「まんが道」を歩む。藤子不二雄の名でコンビを組んでからは『オバケのQ太郎』などの大ヒット作を連発。1987年にコンビを解消して藤子不二雄Aとなってからも話題作を発表し続ける。特に『笑ゥせぇるすまん』はブラックユーモアというジャンルを日本に定着させた。また、その創作意欲は漫画にとどまらず、柏原兵三の小説『長い道』を漫画化した後にプロデューサーとして映画化した『少年時代』(監督:篠田正浩)は1990年に公開され、日本アカデミー賞を始め様々な映画賞を受賞。井上陽水が作詞・作曲した同名タイトルの主題歌はミリオンセラーとなった。その他の主な作品に『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』『魔太郎がくる!!』など多数。エッセイの名手でもあり、多くの著書がある。2022年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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