出版社内容情報
雑誌連載時の興奮を再現、最初のデビルマン
デビルマン不動明は、身を捨ててまで守ろうとした人類の愚かさに失望する。しかし、本当に守るべきたった一人の存在、美樹がいる限り悪魔にはならないと再び立ち上がるのだった……。物語はいよいよ不動明と飛鳥了の愛と憎悪の最終戦争(アーマゲドン)へ突入する!(最終、第3巻は「週刊少年マガジン」1973年10号?1973年27号までを収録します。)
永井豪画業50周年を記念し、日本漫画の至宝『デビルマン』を、連載時(1972年25号?1973年27号)の誌面に可能な限り近づけたバージョン、全3巻で刊行します。判型は雑誌と同サイズのB5判を採用。これまでの単行本では収録されなかった扉絵を完全収録。本文の4色2色カラーページも再現します。連載版ならではの“ヒキ”によって生み出された、ページをめくる興奮と次回への期待感を全ての『デビルマン』ファンへお届けします。
永井豪とダイナミックプロ[ナガイゴウトダイナミックプロ]
著・文・その他
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映画、音楽、サッカー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書一郎
8
30年ぶりに買いなおして一気に読みました。雑誌掲載時そのままを単行本化したので「THE FIRST」と名付けているそうです。判型も雑誌と同じく大判です。内容は言うまでもなくすごいのひとこと。黙示録のような壮大かつ絶望的な世界観、登場する敵役・デーモンたちのおぞましい造形、中世の魔女狩りさながら恐怖から暴徒化する人間たち、次々に犠牲になる登場人物…令和に読んでもまったく古びていません。若き永井先生の荒ぶる才能がページから溢れ出してくるようです。2025/01/19
tenso_h(堀川てんそ)
7
後半の止め絵や構図など。永井作品の芸術的な面ってこのへんがピークだと。改めて・・しつこいけれど思ってしまう。2020/10/11
まつじん
7
やっぱりドロドロな名作だ。2019/06/08
キョートマン
5
救いようのない展開。人間の醜さがよく分かる。あっという間に完結まで読み終わってしまった。2020/06/07
コリエル
4
完結。さーこいキ○ガイどもという台詞は暴漢どもに置き換わっている。キ○ガイ以外にないシーンなんだけどなあ。疑心暗鬼を煽られ、隣人同士が殺し合う地獄へと落ちる地球。了の行動として、個人の意思が強く見られるのは明がデビルマンであることを衆目に晒し、結果として牧村家を暴徒たちに襲わせたことか。愛した明から決して許されず殺し合うことになったとしても、彼の愛する美樹を消そうとせずにはいられなかったのだと考えることもできるなと。2018/04/03