出版社内容情報
三つ目族の子孫で不思議な力を持つ少年・写楽保介が、古代史にまつわる難事件に立ち向かう、ミステリータッチのSFで著者の代表作のひとつが、雑誌発表順に、掲載時の扉、カラーページも初めて再現した完全版で蘇ります。動物学者・行佐など、写楽とともに古代鳥モアの聖地を訪れた一行がそこで見たものとは…「怪鳥モア」後編ほか全集未収録だった「スキャンダル」「メダルの謎」ほか短編6篇を収録。古代ロマンの傑作、堂々の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サイレン
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『メダルの謎』と『スキャンダル』が単行本初収録。最終話が写楽と和登さんの良い話で終わってるのは、これはこれで有りかな。手塚治虫は『ブラックジャック』のように不定期で続編を描きたかったようだけど、実現せず。残念。 2013/09/13
ヒロ
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完結巻。「怪鳥モア」後半(6-9章)と「石の玉」「メダルの謎」「スキャンダル」「浦島太郎の遺産」「イカヅチ山が泣いている」「スマッシュでさよなら」および“扉絵ギャラリー(20点)”を収録。 短編「スキャンダル」と何点かの扉絵が初見だったので、とても嬉しい。 今回、初めて雑誌掲載順に読んだが…発表順序に予想外の所があり驚かされた。この順序の方が、登場人物の心情や背景が、より判りやすいかもしれない。最終話は…和登さんの中学卒業に合せた、良い終わり方だと思う反面…もっと続きを読みたかったな、とも思う。2012/09/17