内容説明
「もともとは、伴侶を亡くした女性を追う番組のはずだった―」ディレクターの紺野美咲は、取材のために婚約者が滑落死した江田真理の行方を探すうち、彼女が他人から奪った名前で転居を繰り返していると知る。そして、その配偶者はすべて事故死していた…。保険金殺人を疑う美咲がつかんだ手がかりは、“クサマ”と呼ばれる呪われた家系にあった。“クサマ”―それは人間最大の禁忌。忌まわしき血と歪んだ愛情が交錯したとき、恐ろしい悪夢が現れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
85
デビュー作同様食がテーマ。タイトルでネタバレしているのが一番の残念ポイント。おかげで謎はまるわかり・・・。2017/05/06
HANA
45
根本にあるのは愛。もう題名と帯から確実にわかると思いますが、アレをテーマにしております。二部構成になっていて、第一部は次々に名前を変える謎の女性を追うという宮部みゆきの有名作品みたいな感じなのだが、後半になってからその女性のヤバさ大爆発。最初は薄幸の女性が死に別れたために…という風に読めていたのだが、嗚呼そっち系の人だったかとイメージを一新させられた。後、母親が子供をどうしたのかは明らかなのに、なかなかそこまでたどり着かないもどかしさ。あと具体的な描写も出てきますので、そちらに弱い方は注意が必要かな。2013/12/26
koguma
26
さんくすないとに続き、今回もテーマは「食と女」だった。永遠の愛を求めた女が選んだ道は、相手を食べてしまうこと。ものすごーく気持ち悪いんだろうなあと覚悟を決めて読んだのに、実際は料理描写が上手いが為か、こっちにまでいい匂いが漂ってきそうな程食欲をそそる。痛風のオッサンが、自業自得とはいえ不憫だった。ちょっとモヤモヤも残るけど、ミステリーとしてもなかなかいい感じ。これ読んだ直後に、普通に美味しくステーキ食べれました!2017/02/16
鬼灯の金魚草
22
ごちそうさまでした。なんだか美味しそうな描写と痛風男の面白い描写で面白かったけど、もう少しハードなのかと思っていた。他人の戸籍を乗っ取って旦那が亡くなるところは良かったんだけどね。「さんくすないと」みたいなぐっちょぐちょは無かった。2017/03/09
san0604
8
分かりづらかった。 まぁ カニバリスト の話なのは題名からわかるからいいとするけれど 1部では 一人称だから かろうじてわかるけれど(探している相手の名前が変わりすぎて インタビューする人やらなんやら登場人物が多くてごちゃごちゃになった)2部の最後の方はもうぐちゃぐちゃになった。 結局 一部の美咲と二部の久美香は同一人物なんだよね?二部は自分探し的な要素もあるってこと??? 登場人物が多いのは苦手 内容 忘れると思われる2018/08/29