感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
77
最近写真を撮っていると構図や露出またカメラのことなど撮る楽しみよりもどうすれば気に入られる写真を撮ることができるか、むしろ本来の楽しみ方から外れたところに心があることに気づくことがある。興味があったりいいなと思うところで素直にシャッターを押すことから離れているのではないか。この本のようにカメラで物事を撮りそこからまず自分が感じることこそが大事だと思う。高級カメラや高機能につられてお金をかけることこそが良い写真の近道ではない、写真はそういうものということを心がけたい。2017/06/27
greenish 🌿
38
そばにカメラがあるだけで…。トイカメラの虜になった著者の、物語性の溢れる写真とエッセイ28話 ---LOMO LC-A、HOLGA、ローライフレックス、ポラロイドSX-70などオールドカメラで写した被写体は、たとえば廃校、たとえばスクラップされた空き缶、たとえば錆びたドラム缶。物言わず動かぬこれらからも、なにか過去の物語が再生されそうな気さえしました。 絶景とか見ごろの花々とかを前に、”どう撮るか”を頭で考えがちになった時には、こんな写真に触れてみるのがいいのかも。こんなにマニアックには、なれないけどね!2017/06/26
sa-ki
4
トイカメラの独特の雰囲気大好き! 桜も咲いたことだし、久しぶりにLOMO LC-AやSX-70を引っ張りだして散歩に行きたくなった。ただね、ポラフィルムが高くてSX-70は気軽に使えない…(ノω・。)2013/04/11
よし
2
「トイカメラ」に魅せられた著者の写真とエッセイをまとめた本です。ニコンとかキャノンではなくロシア製の「ロモLC-A」をはじめ、あまり知られていない(と思う)カメラで撮った、なかなかいい雰囲気の写真が沢山登場します。写真を通して著者の暮らしや社会との関わりのようなものを感じました。プロのカメラマンでなくてもフィルム写真を楽しむことができる可能性があるんだなと思いました。2、3年積読になっていましたが、面白い本でした。2012/10/07