内容説明
モノクロで語る、写真とカメラの素晴らしさ。
目次
春(あなたの色に染めて;はなればなれに ほか)
夏(煙が胃に染みる;夏が来れば思い出す ほか)
秋(タイムマシンに乗って;最初の一枚 ほか)
冬(傷と共に消えた恋;またこの時期が ほか)
ふたたび春(ロンドンより愛をこめて;歌は流れ続け ほか)
著者等紹介
内田ユキオ[ウチダユキオ]
新潟県出身。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほじゅどー
11
★★★桜の色は淡くカラー写真では白に写ってしまうほどで、心に思い描く桜の色と違う。そこには新学期の記憶、春の到来、花見の思い出などの思い入れは映らない。だから各々が色をつけられるように桜はモノクロで撮る。あなたの撮りたいものが悲しみだとか、懐かしさだとか、驚きだとか、温もりだとか、恋に変わりそうなときめきたとか、名前を決めかねているようなものなら、モノクロで撮るのがいい。色によって見えにくくなっていたものや、感じてはいたのに見えていなかったものがきっと写真に残るはず。2017/05/02
Koki Miyachi
7
新潟県出身の写真家のフォトエッセイ。ライカM3で撮影したモノクロ写真と、穏やかで余韻が残るロマンチックなエッセイのマリアージュ。気軽に読めるし、フィルム写真が好きになるような本。2006年の出版だが、筆者はまだM3でモノクロフィルムで撮影しているのだろうか。2018/01/06
かみのけモツレク
0
懐古趣味と思いきやわりと慎重な語り口2016/12/26