内容説明
ある風景を求めて旅に出る、そんな旅をしたことがありますか?下町写真家・大西みつぐは「水」のある風景を求めて旅に出た。街を歩き、人と出逢い、好奇心の赴くままに「手元」を覗かせてもらいながらシャッターを切る。その場に立ち会えたことに喜びを感じながら、ささやかな旅の情緒を感じていた。そんな「私の旅」を、素朴な風景写真129点とエッセイ12編で織りなす旅の記憶。巻末には著者がこだわる、写真の選び方も収録。
目次
香る水、醸す町―京都府・伏見
海を越えた上総の井戸―千葉県・上総
宮古島、サニツの頃―沖縄県・宮古島
ごんげんさまのおかげじゃと―香川県・小豆島
水と一緒に暮らしたい―長崎県・島原
染まれ、紅く、懐かしく―山形県・河北、高畠
きときとの水がうまい町―富山県・黒部
大阪港・15分間の凪―大阪府・大阪港
日だまりの宿から―宮城県・鎌先温泉
みんなの滝、みんなの川―長野県・北柏木
しみじみとシジミの町―島根県・松江
ご近所の港町まで―神奈川県・三崎
私の視線・アナザーカットから
著者等紹介
大西みつぐ[オオニシミツグ]
1952年東京深川生まれ。1974年東京綜合写真専門学校卒業。70年代から90年代を通してひたすら下町を歩き、日常と非日常の狭間に見え隠れする「ワンダーランド」をテーマに写真を撮っている。個展・企画展を多数開催するほか、主要カメラ雑誌はもちろん、雑誌などで活躍中。1985年「河口の町」で第22回太陽賞、1993年「遠い夏」ほかで第18回木村伊兵衛写真賞受賞。東京綜合写真専門学校講師、武蔵野美術大学非常勤講師、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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