出版社内容情報
25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの謎に包まれた生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介氏が数奇な研究人生と“クマの本当の姿”を語る自然科学エッセイ。
体を張った研究の果てに見えてきた森林におけるクマの役割と自然の神秘とは?
『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)、『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』(新潮社)、『キリン解剖記』(ナツメ社)、『海獣学者、クジラを解剖する』(山と渓谷社)などに続く、研究者の愛情が炸裂する動物研究記です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
66
”クマさんとはアポなしで会いたくない” 面白い! フィールド系研究者の日々はインディ・ジョーンズ並み。 雪山、懸垂下降、吹き矢 クマの、ん、は人間のに似てて大きくて、でも臭わないそうです。林檎食べたら林檎ジャムみたいなんだって。出会ったことない。2023/09/11
けんとまん1007
63
やっぱり、動物ものは面白い。何より、その熱量が半端ない。クマさんのウンコ・・・そうなんだ・・・。確かに、種を運ぶという役割は、鳥類では、それなりに耳にするが、クマさんもか。しかし、それを調査することの大変さと根気強さは、努力なくしては語れない。こういう努力の積み重ねがあって、動植物の生態が少しずつ明らかになっていくのだということがわかる。調査に使う道具類の進化と合わせて、今後は、どんな風に変わっていくのだろう。2023/08/21
たまきら
52
読み友さんの感想を読んで。日本の研究者さんって指導者に与えられた研究に熱中していたら専門家になった、みたいなエピソードが結構ありますね。著者のクマウンコ研究もそんな風にして始まり…読んでいる間中もう笑いっぱなしでした。まじめな記述ですらおかしいです。「研究対象に名前をつけてはいけない」のに息子の名前をつけちゃったヒトなど、あはは、フィールドワークの話はどれも抱腹絶倒でした。「トラップハッピー」なバカ君、小熊の鳴き声が「クーマクーマ」、クマ撃退スプレーの人体実験…ええ、どれも本当に起きたことらしいですよ!2024/02/01
アオイトリ
27
ちょっと変わったクマ研究者の抱腹絶倒エッセイ。学生時代は探検部だったガテン系。懸垂下降、沢登り、未知の山野を踏破。そんな彼が職にあぶれてアカデミアに迷い込んだ。自然児のようなおおらかさ、タフなフィールドワーク(拾ったうんこは3000超)をやり抜く粘り強さは無敵です。クマの出没メカニズム研究にも参加。クマはドングリを求めて想像を上回る長距離を移動すること、冬眠の謎、森の生態系はとても深い営みで人智が及ばないこと。クマにとどまらず、植物、昆虫、生き物全てを包摂する山への敬愛を感じました。痛快です。2025/12/26
kanki
21
種子散布者の、クマのウンコはフルーツ香。食べても味しない。著者さんの体力と地道さに敬服。2023/11/01




