出版社内容情報
内容説明
旗揚げ前夜からパイオニア戦志まで―『実録・国際プロレス』、『東京12チャンネル時代の国際プロレス』に続く「第3団体」盛衰録第3弾。
目次
国際プロレス設立前の吉原功
マティ鈴木
TBS時代のグレート草津
サンダー杉山
マイティ井上
ヤス・フジイ
大剛鉄之助
追悼―ビル・ロビンソン(門馬忠雄×清水勉)
ミスター珍
鶴見五郎×大位山勝三
木村宏(ラッシャー木村次男)
田中元和―元『国際プロレスアワー』チーフディレクター
ジプシー・ジョー
ミスター・ポーゴ
マイティ井上×高杉正彦
追悼―阿修羅・原(鶴見五郎×高杉正彦)
新間寿―元新日本プロレス営業本部長
アポロ菅原
マッハ隼人
高杉正彦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
24
国際プロレスの立ち上げのきっかけから、TBSから東京12チャンネルに放映権がうつってからのもがき、そして崩壊までの流れが一望できる。特に団体設立に深く関わり、現在80を超え、今も実業家として活躍する元プロレスラー、マティ鈴木の証言が貴重。団体に一時期所属したシャチ横内の悪評や、80前まで現役を貫き通したジプシー・ジョーへのインタビューなど、好奇心をかき立てる。2023/09/15
ロックスターKJ
2
評価:★★★★☆ 4点 国際プロレスに在籍した選手や関係者のインタビュー、対談、評伝をまとめた本。昭和プロレスの逸話が盛り沢山で読み応え十分だった。マティ鈴木さんやラッシャー木村の息子さんのインタビューがよかった。2023/10/11
ベントレー
2
Gスピリッツに掲載された国際プロレス関連の特集記事をまとめた力作です。こういう過去を振り返るムック本は関係者への取材でわかる新事実が読めるのが面白い。特に高杉とマイティ井上、鶴見五郎の対談は引き込まれました。鬼籍に入る人が多い中、よくぞここまでまとめた編集者に脱帽です。2023/09/09
ニャーマネコトリック教 教祖代理
2
僕がプロレスを見だしたころにはすでに亡くなっていた団体なので、どうしてもマイナーな存在だった国際プロレス。その所属選手はバイプレイヤーではあるが、多彩な人材をそろえていたようだ。所属選手たちは悲劇の人生を創造しがちだがそうでもなく、全日からNoahで最後まで選手人生を全うしたラッシャー木村やマイティ井上、天龍とともに光を浴びた阿修羅・原、新日を経て引退後もタレントとしても成功したアニマル浜口、実業家としても活躍した選手など、魅力ある人材に満ち溢れていた団体だったのだ。2023/08/28
安土留之
2
昭和のプロレスファンにとっては、懐かしい本。 それにしても、草津のテーズへの敗北で始まった国際プロレス、最後はマッチメーカーとなった草津の人望のなさが崩壊の一因だったとは。当時、草津の試合を観ていて感じたのは、ファイトにやる気のなさが出ていたこと。吉原さんはプロレス愛があったけど、酒飲み友達の草津を重用したことが良くなかったのですね。どんな組織も、結局、崩壊の原因はトップのかじ取りにあるのだ、と改めて思った。 2023/08/14