内容説明
なぜこのような絵画が存在するのか!?サロメ、ユディト、サムソン、バベルの塔、最後の審判、魔女裁判、聖セバスティアヌス、サトゥルヌス…西洋絵画に潜む“死”と“エロス”を読み解く!
目次
第1章 怖くて美しい魔性の美女(聖母マリア;イヴ ほか)
第2章 怖くて美しい禁断の愛(アダムとイヴ;ロトとその娘たち ほか)
第3章 怖くて美しい罪と罰(大洪水;バベルの塔 ほか)
第4章 怖くて美しい死の世界(カインとアベル;ダヴィデとゴリアテ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
「死とエロス」の目眩く世界。ギリシャ神話や聖書の数多くの絵を比較している。怖くて美しい魔性の美女・怖くて美しい禁断の愛・怖くて美しい罪と罰・怖くて美しい死の世界という4つの章に分け、多くの絵画の関連がわかる。同じ神々を違う画家・違う時代に描くとこんなにも異なる絵画になるのかと興味が尽きない。特に20世紀クリムトとモローの絢爛たる世界には目を奪われる。残酷な絵画も多く、まるで戦闘と虐殺の西欧の歴史を映しているよう。個人的にカラバッジョ「ユディトとホロフェルネス」が表紙の手帳を読書用に使用し気に入っている。2020/11/16
ちゃみ母
5
同じテーマの絵でも、作者が違うと全然違うのが面白い。私はウォーターハウスが好きみたい。2025/01/27
m
3
初読のはずだがどこかで読んだような内容。怖い絵人気で最近こういった本が多く出ているからか。その時の自分の心理状況によって目にとまる絵が変わってくるのがつくづく不思議だと思う。五郎さんのYouTubeでちょうど見たシャロットの女の絵あり。「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は、いつも引き合いに夏目漱石の「倫敦塔」が出てくるのでそろそろ読んでみようかな。メムリンクもなかなかクセが強い絵を描くなぁ。2022/06/06
樹。
3
ワーグナー関連でノイシュバンシュタイン城内のフレスコ画が出てると漏れ聞いて。 ラファエル前派好き、もっとゆうとウォーターハウス好きには堪らんのう!とゆうくらい沢山引用されてるゥ(歓喜) 因みに書影にカメラ向けたらちゃんと顔認証されてました(笑)ユディトもホロフェルネスも(笑) 2022/01/26
Go Extreme
3
絵画に潜む死とエロス 資格的に恐怖や畏怖、痛みを呼びさます 男性を誘惑する美しく悲しく残酷な女性 罪と罰の芳しい香りを漂わせる女たち 禁断の愛の誘いに抗えなかった者たち ハッピーエンドは皆無→心を打つ 罪を犯した者などへの罪 人間が人間に下した洲に苦しむ人々 誰もが逃れることができない死:宗教・芸術・人間の最大のテーマ 美しい死・顔を背けたくなるような惨たらしい死2020/10/11
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