出版社内容情報
かつて庶民が憧れ、夢見た「団地」での暮らし。大小高低に変わり種など様々なタイプの住棟、給水塔に壁画、公園、商店街、集会所……
なぜか惹かれる、団地をめぐるあれこれを掲載。
照井啓太[テルイケイタ]
著・文・その他
内容説明
ベランダの数だけある、それぞれの暮らし。灯りともる窓の中では、家族の笑い声が響く…子どもたちが駆けまわる公園、買い物は下の商店街、楽しみなお祭りなどの行事、濃密な近所付き合い…老若男女の人間関係が詰まった、古き良きコミュニティ。かつて庶民が憧れ、夢見た「団地」での暮らし。ぼくらを魅了してやまない、昭和の原風景のすべて。大小高低に変わり種など様々なタイプの住棟、給水塔に壁画、公園、商店街、集会所…なぜか惹かれる、団地をめぐるあれこれ。
目次
団地ブーム到来!憧れの名団地
団地の「標準設計」あれこれ―住棟タイプ
コミュニティとしての団地
みんな昭和生まれ!―今も輝く名団地
団地あるある
日本の団地の歴史
募集パンフレットの変遷
“懐かし団地”に会いに行こう!!―集合住宅歴史館
著者等紹介
照井啓太[テルイケイタ]
団地ファンサイト『公団ウォーカー』を運営。東京都小平市にあった『NTT花小金井東社宅』で生まれ育ち、現在は調布市内の公団住宅に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
87
主に関東地区に昭和30年代に建てられた団地。団地の外観や周囲の環境、団地の間取りや生活が当時の写真と現在の様子が紹介されている。そういえば小学生の頃学校に団地住まいの同級生がいて住んでいる団地がうらやましくて見に行ったことを思い出した。たしか3階か4階でそこから見える景色は平屋の家に住んでいた私にとってはとても新鮮だった。当時は若い住人が多く住んでいた高度経済成長時の象徴でもあるのだな。図書館本2018/09/25
あじ
56
ハイペースで強気に出版する『日本懐かし大全シリーズ』。特に最近は昭和男子をターゲットにしたテーマが続き、女子の私は遠ざかっておりました。凍結しきった私の心臓部を再起動させるテーマは巡ってこないのか、忍耐が限界に近づいたのを見計らったように、団地の神様が降臨しましたとさっ。著者の照井さんは団地の申し子であり私はその下僕。過去の著作に対しレビューを捧げてきました。今回も団地の魅力を、限りある紙面で過不足なくレクチャー。UR都市機構から拝借した写真を効果的に配し、郷愁をくすぐります。是非内覧にお越し下さい。2018/08/15
sofia
50
先日読んだ『団地ノ記憶』の流れから読む。子どものころ団地や社宅に住んでいたので「団地」には楽しいところという記憶しかない。友達もいっぱいいるし遊ぶところも広い。一軒家の人はかわいそうとさえ思っていた。今でもマンションのほうが好き。でもマンションにもないものを団地は持っている。2019/02/15
fwhd8325
49
団地は日本の文化なんだと感じます。高度成長期へ団地が果たした役割は大きかったのだと思います。時代が流れ、すでに取り壊しされた建物もたくさんあります。団地内商店街もさびれてしまった場所もあります。それでも、この著書を見ていると60年前後に建てられた団地は、ゆったりした設計で建てられたことがわかります。新しく建て替えられた団地に(団地に限らないのですが)温もりと言いますか、家庭という空気を感じられないように思います。壊してしまってから懐かしい、もったいないと言ってももう遅いことが多すぎるようにも感じます。2018/10/08
山田太郎
49
東京あたりに住んでたらもう少し面白かったのかと。福岡版作ってくれないかなと。2018/08/22