出版社内容情報
全世界35の言語で発行、シリーズ累計2億5000万部を誇るベストセラー絵本「ピーターラビット」。本書は、10年以上にわたり絵本の舞台となった湖水地方をはじめイギリスを巡り撮影した動物たちの写真集です。
ウサギ、リス、キツネ、アヒル、小鳥、ブタ、猫、ネズミ……自然の中でのびのびと暮らす様子は、作者のビアトリクス・ポターが生きた百数十年前を彷彿とさせ、ときには絵本のシーンそのままのことも。
絵本のイラストも多数掲載、絵と写真を見比べて楽しんでください。
菜十木ゆき[ナトキユキ]
著・文・その他
内容説明
ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターが愛した湖水地方など、イギリスの自然の中で生き生きと暮らす動物たち。写真家・菜十木ゆきが残した、もうひとつのファンタジー。
著者等紹介
菜十木ゆき[ナトキユキ]
1973年8月5日、東京都生まれ。大学卒業後、ロンドン・ブレイクカレッジ美術学部写真学科に留学。帰国後、写真展「LIVING IN EUROPE」開催。その後、出版社勤務を経てフリーランスの写真家に。雑誌「猫びより」等に作品掲載。一方、ピーターラビットの本に出会ったのをきっかけに、イギリスへの撮影旅行が恒例に。2016年7月23日、病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょんじょん
69
実写版映画『ピーターラビット』を観た後、読友さんのレビューで本書を知りました。実写版のピーターたちそのままのラビットたちが、草原や木立を生き生きをかけまわる姿は愛らしく、頼もしく、実に楽しげです。いまにも話しかけてきそう。著者で写真家の菜十木ゆきさんが、何年にもわたってイギリスに渡り撮りためてこられた作品たちなのですね。この本の完成前に若くして病没されたと知り、とても胸が痛みました。実写版『ピーターラビット』の公開に合わせて、本書が世に出されたことを、なによりもなによりも喜んでおられることと思います。2018/07/10
りんご
46
図書館の卯年コーナーから。ピーターラビットの挿絵もちょこちょこ挟まれてまして、写真もかわいいが挿絵の素晴らしさも再認識しちゃう。癒されるぅ。今日はちょっと癒されたい気分。2023/01/25
ぶんこ
46
菜十木ゆきさんのお名前の読みがわからなかったのですが、「ナトキ」さんとのこと。これはピーターラビットの絵本に出てくるいたずら好きなリス「ナトキン」由来で、お気に入りのリスちゃんの名前。写真家となってピーターラビットの世界の動物たちを全部写真に撮って残したい。と、イギリスに行かれたそうです。志し半ばで病に倒れられたのですが、こうして形となったのが素晴らしい。出てくる動物たちの目が可愛い。真っ黒の瞳のリス!そして殆どの動物たちが笑っているような穏やかな顔なのも、撮る人の優しさだからと思えました。2022/07/11
宇宙猫
22
★★★★★ ピーターラビットに登場する動物すべての撮影という目標まじかで亡くなった写真家の写真をまとめた本。絵本そのままの動物達を捉えていて可愛い。絵と並べるとそっくりで、リアルピーターラビットの世界が広がっている。ポターの絵はとても写実的で、この本を見ていると、彼女は起こったことを写し取っただけじゃないかと思えてくる。2022/07/23
G-dark
22
花も、木も、草も、動物たちの生きる姿も、なんて美しいんだろう…と見惚れてしまう写真集。一度もイギリスへ行ったことが無いのに、なぜか「ここにかえりたい」と思いました。動物たちの毛並みのもふもふ感や、瞳の美しさや、あくびをしたりジャンプをしたりといった躍動感に惹かれるのは勿論、写真なのにまるで水彩画のような柔らかさや儚さを感じました。急かされない、煽られない、ゆったりとした時が流れている感じで心地よいです。この生き生きとした動物たちの暮らしや自然が、いつまでも平和に続いていくことを願います。2020/04/25