内容説明
蔵前女学校に通う望月彩音は、好奇心旺盛な女学生。友人の桧山凪、文藝倶楽部の先輩朝霧楓たちに囲まれ青春を謳歌していた。ある夜、彩音は巨大な狗に襲われる。その窮地を救ったのは月光遊技場の地下室に棲む魔女・如月藤花と使い魔の黄薔薇であった。彼女との出会いにより、魔術に目覚めた彩音は魔術少女となり、複雑に絡み合った運命の糸に翻弄されることになる…月光遊技場を中心に、数奇な運命に導かれた魔術少女あやねと魔女たちの物語。
著者等紹介
大橋崇行[オオハシタカユキ]
1978年生。作家、国文学者、文芸批評家。論文「美妙の“翻訳”―「骨は独逸肉は美妙/花の茨、茨の花」の試み」により、平成25年度「文学・語学賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sleipnirie
4
大正という時代が21世紀まで続いてる日本で、読書とかわいい女の子(両性具有も大丈夫)の大好きな女学生が、ある事件で助けられたのをきっかけに、秘密の存在とされている魔女の弟子となる物語。大体の登場人物が女の子を愛する女の子だった。 魔女の過去など伏線の回収する後半に面白くなる。作者が国文学者であるので小説などのネタいろいろ入れてある。 1冊できれいにまとまってるけど、続刊を出す予定とか。2016/04/06
みのむし
1
久しぶりに、これはすごいと思ったラノベ。こんなに読んでいて泣けたのは、『紫色のクオリア』以来かもしれません。 前半の明るいお気楽なムードから一転、後半に藤花の正体が明らかになるにしたがってストーリーが分厚くなっていきます。けれども、文章が非常に上手く、伏線もきれいに回収されていくので、時間を忘れて一気に読むことができます。これだけ文章で読ませることができるラノベというのも珍しいかも。 アニメや漫画にも向いている感じですし、もしかしたらこれから大化けするんじゃないかと思える作品です。2015/02/12
Lunor_kssg
0
読了。いまひとつ。これ大正の意味あったのだろうか?と思うほどに現代的なネタが多く、大正の雰囲気がなかった。百合目的だったのですが、明るくギャグ調のもので、しっとりとしたタイプを好まれる方には合わないかと思います。2015/03/13