内容説明
「中韓以外のアジア諸国はみんな親日!」の根拠はどこにあるのか?アジアを愛する著者が日本とアジア15カ国の交流の歴史を徹底リサーチ!
目次
第1章 アジアを調べてわかった「親日」とは何か?―太平洋戦争がもたらした反日と親日(親日となる理由をつくったアジア各国の履歴がある;中国と韓国の項目を入れない理由;これだけは知っておくべき太平洋戦争)
第2章 親日国の履歴書―親日の種が生まれ育った理由を探る(東アジア;東南アジア;南アジア)
第3章 アジアの国々に誇りたい日本―カルチャーと親日のつながり(「親日」の対極にあるのは「反日」ではなく「無関心」;隣の国は「嫌」に見える;アジアを飲み込むジャパンカルチャー)
著者等紹介
丸山ゴンザレス[マルヤマゴンザレス]
宮城県出身、犯罪ジャーナリスト、旅行作家。学生時代に考古学を専攻し大学院修了後、日雇いバイトや派遣労働などで生計を立てる。その後、紆与曲折あってビジネス書出版社勤務を経てフリーとなり、バックパッカーとしてアジアを放浪した経験談をまとめた『アジア罰当たり旅行』(彩図社)でデビュー。現在は、「丸山佑介」名義でも国内のアンダーグラウンドシーンを取材する傍ら、アジアやアフリカなどの危険地帯に潜入を繰り返す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arisaka
7
中韓以外のアジア圏諸国を、国ごとにその親日度合いを解説してくれる本。日本とアジアの間には不幸な歴史が横たわるが、経済的人的交流、はたまた、政治的戦略などが複雑に絡みあって、親日反日が決まっていくのだなあという印象。勉強になります。2016/01/07
BluePlanet
6
★★★★2014年6月20日発行。中国・韓国以外のアジアの国について、近代の歴史と日本の親日度合を徹底リサーチした内容を国ごとにとても解りやすく解説。親日度合については、ごく最近の事も織り込んでおり、アジアの研究者には一読の価値があるのではと思われる内容。特に各国の"クローズアップ”に記載の内容は必見。日本ではあまり知られていない日本人で各国で活躍した日本人がこんなにいたとは。アジアを旅する人にも知っておく良い情報も満載。ジャパン・カルチャーの国別流行リストも面白いですね。久しぶりに良書に巡りあえました。2014/12/28
ぴよぴよーーーーー
5
「親日」と言われるアジア諸国と日本の交流史や相互関係、つまり与えている経済的・心理的影響を洗い出した上で、その国々が「親日」でいてくれている要因を探り出すのがこの書の主なる目的か。「日本がしてあげていること」にばかり重点を置くのではなく、それに対する日本の姿勢などをも批判的に視ているあたり、抜かりない。主に戦時中など、アジア諸国のために尽力した日本人に焦点を当てた記事も必見。帯の見出しには「中韓以外のアジア諸国…」とあるが、いつか中韓も「親日」国として並ぶ日が来ればいいね。2015/03/13
sonsofmarket
4
タイトルだけ見ると今流行りの「日本はこんなに愛されている」式の本かと思うが、バランスの取れた記述で冷静な筆致。人物に光を当てた「クローズアップ」も良かった。2014/08/21
lovekorea
2
巷に溢れる『日本スゴい!』的な本とはちと違うテイストを感じました。 基本的には『人それぞれだよね』という視点はとても大切だと再認識できました。2019/12/20