華城事件は終わっていない―担当刑事の綴る『殺人の記憶』

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784777800230
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0098

内容説明

1986年から1991年までの約5年間に、韓国・京畿道華城一帯で9名の女性たちが残忍な手口で殺害された。韓国全土を震撼させたこの事件に対し、約34万人もの人員を動員した捜査が行われたにもかかわらず、今現在もこの事件は未解決のまま、時効まであと2年を迎えようとしている。現場の捜査員として事件を担当した著者が、当時の捜査日誌と資料、さらに事件後あらたに入手した情報を整理した事件捜査報告書が本書である。彼は語る。「私はまだ華城連続殺人事件の担当刑事だ」と―。1980年代、高度成長期の韓国全土を揺るがした連続猟奇殺人事件。いまだ未解決のこの事件の担当刑事が、事件の全てを綴った衝撃作を完全翻訳。

目次

華城との運命的な出会い
悪魔の出現―1次イ・ワニさん(71歳)事件
咲けなかった赤い花―2次パク・ヒョンジャさん(25歳)事件
壊された新婚の夢―3次グォン・ジョンスンさん(24歳)事件
地上に作られた地獄、華城―4次イ・ゲソンさん(21歳)事件
唯一の生存者、キムさん事件
羽根をつけた殺人魔の疾走―5次女子高生ホン・ジンヒさん(18歳)事件
帰らざる新婦―6次パク・ウンスさん(29歳)事件
水原までついてきた犯人の挑戦状―水原 キム・イスンさん(19歳)事件
悪魔の肖像画―7次アン・ヒスンさん(54歳)事件〔ほか〕

著者等紹介

ハスンギュン[ハスンギュン]
1971年に警察に入庁。1973年から外勤刑事となり、城南警察署と水原警察署の刑事係長を経て、京畿道警察局(現・京畿地方警察庁)暴力主任・強力主任・特別捜査機動隊長などを歴任。以後、京畿道広州警察署の捜査課長、水原南部警察署刑事課長を勤め、現在は京畿地方警察庁強力係長。過去に手がけた事件は、数百件にのぼる。水原警察署の刑事係長だった1986年から、1991年に京畿道警察局強力主任になるまでの5年間、華城連続殺人事件の捜査を担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JunTHR

2
『殺人の追憶』の元ネタである華城事件の担当刑事が、事件の経過だけでなく、現場写真まで使って捜査や本部の内情をつづっている。発行は時効成立前。その意味でも、日本ではなかなか考えられない本だった。犯行を重ねるごとに猟奇性が増し、巧妙化が進む様子が恐ろしい。ここまでの連続殺人(9件)が未解決というのが衝撃的で、後味の悪さが半端ない。結局は時効が成立し、未解決のままである現在に読むと、著者の怒りに共感はすれど、それもまた虚しく響く。傑作『殺人の追憶』は、どこまで事実に基づき、どこを脚色したのかがハッキリと判る。2017/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/330961
  • ご注意事項

最近チェックした商品