出版社内容情報
工作は、いつの時代の子どもにとっても、思いついたアイデアを自由に形にできる、もっとも身近で楽しい遊びのひとつです。紙や段ボール、ストロー、輪ゴムなど、家の中にある簡単な材料を使って、自分の手で一つの作品を完成させる時間は、創造力を大きく刺激してくれます。作り上げたときの達成感や、「自分で作った」という誇らしい気持ちは、既製品では味わえない特別なものです。
しかし、たくさん作っているうちに、よくある定番の工作は作り尽くしてしまい、「次は何を作ればいいんだろう」と手が止まってしまうことも少なくありません。そんなときこそ、少し視点を変えて、ちょっと不思議で、仕組みの分からないような“仕掛け工作”に挑戦するチャンスです。見た目は普通なのに、触ったり動かしたりすると予想外の動きを見せる工作は、作る過程も遊ぶ瞬間も驚きに満ちていて、子どもたちの好奇心を強く引きつけてくれます。
本書では、ヘビが勢いよく飛び出すびっくり箱、息を吹くと音が鳴る紙コップ、刺すとスッと引っ込むオモチャのナイフなど、ユニークな仕掛けを持つびっくりおもちゃを紹介しています。材料から作り方の手順まで、分かりやすく丁寧に説明しているため、工作に自信のない子どもでも安心して取り組めます。
「どうしてこうなるの？」という疑問が自然と生まれ、遊びながら考える力や観察する力を伸ばすことにもつながるでしょう。
もちろん、見本どおりに作るだけでも十分に楽しめますが、本書の魅力は、紹介された仕掛けを“自分なりにアレンジできる”点にもあります。たとえば、びっくり箱の中身を別のキャラクターに変えてみたり、音の出る仕組みを応用して新しい楽器風のおもちゃを作ってみたりと、発展させ方は無限大です。自分だけのオリジナル作品が完成したときの喜びは、また次の作品への意欲へとつながり、工作という遊びがより深く、豊かなものになるでしょう。小学校低学年から高学年まで、幅広い年代が楽しめる内容になっており、子どもたちに新しい工作の世界を開く一冊です。
【目次】
はじめに
第1章 回ると模様が大変身！手作りコマ
［1-1］ 用意するもの
［1-2］ 手作りコマの作り方
［1-3］ 回ると模様が変わるコマにおすすめの模様
第2章 音がなる紙コップのオバケ
［2-1］ 用意するもの
［2-2］ 紙コップオバケを作ろう
［2-3］ 遊び方のコツ！
第3章 コインが消える貯金箱
［3-1］ 用意するもの
［3-2］ 入れたコインが消える貯金箱を作ろう
［3-3］ 貯金箱にコインを入れてみる
第4章 刺すと引っこむナイフのおもちゃ
［4-1］ 用意するもの
［4-2］ 引っこむナイフを作ろう
［4-3］ 遊び方とコツ
第5章 ヘビが飛び出すびっくり箱
［5-1］ 用意するもの
［5-2］ びっくり箱を作ろう
［5-3］ 遊び方
第6章 目が動く人形
［6-1］ 用意するもの
［6-2］ 目が動くオバケを作ろう
［6-3］ 目が動くオバケの遊び方
［6-4］ コツとポイント
［6-5］ 遊びのアレンジ－牛乳パックで作ってみる
第7章 牛乳パックから飛び出すオバケ
［7-1］ 用意するもの
［7-2］ 飛び出すオバケを作ろう
［7-3］ オバケが飛び出す牛乳パックの遊び方
第8章 空を飛ぶタココプター
［8-1］ 用意するもの
［8-2］ タココプターを作ろう
［8-3］ どうして飛ぶのか
第9章 超ぶっ飛び！スーパーボールロケット
［9-1］ 用意するもの
［9-2］ スーパーボールロケットを作ろう
［9-3］ スーパーボールロケットの飛ばし方
［9-4］ なぜ高く飛ぶのか？
第10章 回して遊ぶカライドサイクル
［10-1］ 用意するもの
［10-2］ カライドサイクルを作ろう
［10-3］ コツとポイント
さくいん
