内容説明
郵便局で眠ってしまった配達員のコルババさんは、真夜中に郵便局の妖精たちに出会います。妖精が見つけた宛先のないラブレターを何としても届けようと、コルババさんは国中を探し回りますが…。
著者等紹介
チャペック,カレル[チャペック,カレル][Capek,Karel]
1890‐1938。チェコの国民的作家。プラハの大学で哲学を研究し、ベルリン、パリにも留学した。1921年、リドヴェー・ノヴィニ(民衆新聞)社に入社し、ジャーナリストとして活躍する。画家である兄ヨゼフとともに、戯曲や小説、童話、評論、エッセイなどにおいても、多くの優れた作品を残した。戯曲『ロボット』で、「ロボット」という言葉を作ったことでも知られる
チャぺック,ヨゼフ[チャペック,ヨゼフ][Capek,Josef]
1887‐1945。カレル・チャペックの実兄。画家や劇作家、芸術評論家、舞台美術家、装丁家、挿絵画家、エッセイストなど、様々な肩書きを持つ。1910年前後、カレルと共著で評論、散文などを執筆。以後、1916年にチャペック兄弟としてデビュー。キュビズム画家としても知られ、カレル作品のほとんどの装丁や挿し絵を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
20
先に藤本将さんが描いたリメイク版を読んでしまったので、新鮮味は半減してしまったのですが、なかなかに良いお話だと思います。 相思相愛の若者たちは、宛て先と自分の住所氏名を書きもらした青年のミスのために、不幸な1年を送ることになってしまいました。 郵便屋さんの根気と努力がなかったら、一生が変わってしまっていたのだと思うと、切実な気持ちになってきました。 こんな行き違いが、誰にでもあるかもしれません。2020/10/11
おはなし会 芽ぶっく
14
『郵便屋さんの話』 https://bookmeter.com/books/416742 のアニメーション版絵本。原作を壊さず、アニメーションを知って原作を読みたいな、と思える絵本でした。2021/01/06
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
13
郵便局の配達員をしているコルババは、 宛先のない1通のラブレターを届ける為に国中を探し回りますが・・。 チャペックのフィルム絵本シリーズ第1弾。つい何て気の長い人たちだろうと思ってしまいました。全体的にほのぼのした絵本でした。★★★2010/04/08
遠い日
8
チャペックのフィルム絵本シリーズ。郵便局の妖精さんたちがかわいくて、夜中にこんなに働いているなんて、ちょっとびっくり。そんな妖精たちからある手紙について示唆された郵便配達のコルババさん。彼もまた妖精に負けず劣らず働き者で責任感の強い人。こんなに必死で宛先探しをしてもらえるなんて、手紙を待つ身には存外の幸せ。その執念をきっと運は見放さなかったのでしょう。パズルのピースがはまるように、全部が繋がった時、恋人たちの気持ちもまたひとつになることができました。2021/01/14
AN
5
元はアニメーションの絵本。とても心温まる素敵なストーリー。出てくる人物が皆とても可愛くていい人ばかりです。最後のシーンのイラストが可愛くて好きです(*^^*)2014/04/11