意味の弾性―レトリックの意味論へ

意味の弾性―レトリックの意味論へ

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000001182
  • NDC分類 801

内容説明

言語について考えること、それは古くから思索の中心をなす課題であった。だが、人が言語を理論的に扱うことに習熟すればするほど、言語は固定化されその本来の姿を失ってしまう。ことに、言語における意味は一義的に捉えられるものではなく、遊動的な弾性を帯びたものなのだ。従来の言語理論が忘れがちであった〈意味の弾性〉を論じ、言語そのものが本来もっているレトリック性を、豊かな例証とともに具体的に明示化する。

目次

1 意味の《区別性》への不安
2 意味の《流動性》への不安
3 《原始語》への信頼のしかた
4 言語記号の《随意性》
5 ふたつの《ロゴスの構図》
6 表現と意味の《ずれ》
7 意味の《自己同一性》
8 《同一の意味》から《自己比喩》へ
9 意味の《弾性》…自己比喩
10 意味の《遊動性》…意味の奪い合い