感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
5
著者は星晃の薫陶を受け生前の星晃と親交があり、星晃の葬儀の個人的なエピソードがあとがきに綴られている。著者にとっては最後の別れを告げることができなかった後悔のようだ。それ故か、モハ20系の開発には島秀雄をトップに星晃ら国鉄技師陣の総結集として開発が進められた車両であるが、このモハ20系本は前2巻よりも増して星晃の名前が頻出し、写真も大半が星晃撮影のものである。それほど著者は星晃を慕い、開発トップの島秀雄よりも「星晃ラブ」というのが文章からまる見えという感じである。あとがきはあの世の星晃に捧げる言葉である。2025/05/21
えすてい
5
戦後からの国鉄電車発達史シリーズもこの巻で完結となった。1巻目:63系からモハ90系・2巻目:湘南電車から東海形と続き、最終巻は国鉄初の特急形電車モハ20系(後の151系)である。私鉄で軽量車体やエアサスが実用化され、星晃らによる欧州視察の知見を踏まえて東京・大阪間6時間30分を実現させたモハ20系、「ビジネス特急」こだまとして君臨した。さらに高速度試験で163キロを記録し、客車に対する特急の電車化の有用性を知らしめた。なお、モハ20系として登場した分にパーラーカーはなく本書では一切触れられていない。2025/05/21
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