目次
1 民営鉄道の「無音電車」
2 大手私鉄軌道線の間接自動制御/カルダン駆動採用の高性能車
3 吊掛駆動の「準・高性能車」
4 「無音電車」の制御装置/制動装置/台車
5 「無音電車」の功績と課題
6 米国PCC車より発展した私鉄高速電車
7 「無音電車」規格を鉄道線直通車に応用した広島電鉄
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
前月発売の 「無音電車」の時代 公営カルダン車編 1950年代 高性能路面電車の系譜 https://bookmeter.com/books/22150998 の続編で今回は私鉄の無音電車、さらにツリカケながら間接制御や弾性車輪を採用した車両を網羅。西鉄福岡市内線連接車や東急200形には高評価、公営私鉄問わずツリカケ無音電車も好意的な見方。後者は広電の車両にもかなり割いている。車両史やメカニズムのみならず無音電車の運行実態や課題についても少し触れる。これらが1980年代の軽快電車につながると著者は見てる。2024/10/23
えすてい
3
私鉄のツリカケ無音電車(間接制御)では、広電2000形・2500形を高く評価し1980年代以降の「軽快電車」につながると著者は見ているが、昭和30年代に製造されたツリカケ無音電車では京阪80形が完全に抜け落ちていると気付いた。複巻主電動機・回生制動付き・高加減速と、路面電車と66.7パーミルの逢坂山越え登山電車を両立させた、ツリカケ以外では全てが高性能の当時としては規格外の路面電車車両でしかもデザインも優秀とされた。そこはスペースが足りず外したのだろうか、それとも最初から入れるつもりはなかったのだ折るか。2024/10/24