出版社内容情報
「東の関鉄(関東鉄道)、西の江若」としてファンには知られていた江若鉄道の路線建設の成り立ちや各駅の解説、沿線施設も含めた沿線模様についてお届けする。
目次
1 近江の国の鉄道の歴史(舟運を介しての鉄道開通;湖西側の鉄道建設;江若鉄道の創立;鉄路建設;開通;全線開通後の江若鉄道;国鉄湖西線の工事と江若鉄道の廃止)
2 江若鉄道の沿線模様(駅;トンネル;橋梁;線路施設)
3 特徴ある運行(膳所までの国鉄線への乗り入れ運転;夏の臨時列車;お別れ列車)
廃線跡など
著者等紹介
高橋修[タカハシオサム]
オフィスひまわり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
41
びわ湖西岸を走る江若鉄道が、廃線となって半世紀。当初の計画だった、福井の若狭地方まで線路が伸びることはなかったが、現在の大津市・高島市の人々にとっては、念願の地元の鉄道としてしっかりと役割を果たした。全長51Km・26駅の詳細な記録である上巻は、まだモータリゼーションもそれほどでなかった時代のおもかげがしのばれる。地方私鉄としては長かった路線。びわ湖に近くて広大な自然を感じる風景もあって、市街化した今では、それが見られないから、なおさら貴重な記録だろう。気動車大国と言われ、SLもあった。興味がつきない。2022/04/16