目次
(下巻の)序論(複数荷重制度(コトラ)
複数荷重制度(ストラ) ほか)
トラ(戦後)(トラ25000形;トラ30000形 ほか)
トサ(トサ1初代(ト23700M44)形)
トキ(トキ1(オト6199M44)形
トキ10形 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
無蓋車の寿命は有蓋車よりも10年程短いという。特に荷台が木製床板の場合漏水が台枠を腐食させるという。また、硫黄分などを含んだ積荷の場合車両の腐食は酷く、荷台に穴が開いたり積載物の重みで側板が膨らんでボコボコになるものもあるようだ。写真付きで載っている。こうして3回目の全般検査を通さずに僅か10年足らずで廃車になるものもあったとか。寿命の短さが無蓋車が丸ごと鉄道本にならない理由の一因なのだろうか。戦時輸送用のトキ900は石炭輸送に特化したと書かれていて、これは同著者の3軸貨車本には書かれてなかった。2023/12/20
えすてい
5
下巻はトラの続きは戦後製。戦後、特に昭和30年代になると貨物輸送がひっ迫して貨車不足に陥り、複数荷重制度の「コトラ」「ストラ」が導入された。貨車の本でもコトラ・sjトラの意味が書かれてるものはほぼないがそういう意味だったのか。一方で有蓋兼用無蓋車はやはり「失敗」に終わる。無蓋車は積荷や漏水による腐食で長持ちしないそうだが痛々しい写真も載っている。トサは1形式、トキは戦前製はあまり数が多くないがトキ900という曲者が現れ過ぎ去る。戦後はボギー式トキも大量に製造され、トキ25000の一部はJR貨物に継承。2024/08/06
やまほら
1
下巻はトラの後半と、1形式だけのトサ、そしてトキ。トラ4500とかトキ25000とか、改まって写真を見ると懐かしい。もともとは雑誌の連載記事だったそうで、ところどころ用語や話題が説明なく出てくるのは、そのためかもしれない。2020/08/30