出版社内容情報
RMライブラリー;RM LIBRARY;汎用無蓋車
目次
1 序論(本書が取上げる範囲;「大改番」とは ほか)
2 ト(ト1初代形;ト3600形 ほか)
3 トム(トム1(ト21600M44)形
トム5000(ト24000M44)形 ほか)
4 トラ(トラ1(ト35000M44)形
トラ4000形 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
無蓋車というのは、なかなかそれだけが鉄道本になるネタではない。そもそも無蓋車は大量製造大量廃車で国鉄時代末期までに大半が消え去り、JRになってからはトロッコ列車に使われるなど、本来の無蓋車としての役目は国鉄時代で終えたと言っていいだろう。写真と解説だけでなく、著者がCADで作成したと思われる台枠の画像も掲載している。上巻は2軸車のみ。貨車といえども予算に限りがある以上大量に製造できるものでもなく、世の中が不景気だと発注と製造数も減る。そして戦後は兎に角貨車不足が著しかった。製造数も世相を反映しているのだ。2023/12/20
えすてい
5
上巻は明治から昭和戦前戦中までの無蓋車。昭和初期の「大改番」で国鉄貨車の車番は大きく変わった。また、自動連結器や自動ブレーキへの交換もあった。昭和初期の不況で小型車が求められることもあった。大正時代にはいわゆる「観音トム」も製造された。鋼製車体から木造車体に「更新修繕」されることもあった。戦後は老朽化で全廃されたり生き残ってもヨンサントウで黄帯になったものもあった。無蓋車というのは貨車の元祖とも言えるかもしれないが、単に屋根のない荷台の車両というだけではない。目まぐるしい変遷を経ている。2024/08/02
やまほら
2
ようやくこんな本が出たか、と言いたいけど、いかんせん地味な対象。でも、なかなか楽しく読むことができました。2020/07/23
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