出版社内容情報
京王帝都電鉄6000系は「京王の名車」と謳われた5000系(1963年製造開始、18m級3扉車)の後継として新製された通勤車輌で、京王では初めての20m級4扉車(軌間:1
目次
1 黎明期(1971~1977年)(6000系登場前;6000系登場 ほか)
2 躍進期(1978~1990年)(6000系30番代都営地下鉄乗入れ対応車登場;6000系2両編成登場で一部列車10両編成化 ほか)
3 衰退期(6000系30番代追加改造;優等列車から順次引退・廃車も始まる ほか)
4 終焉(全車廃車まで;地方私鉄譲渡)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
6
6000系製造時、井の頭線には3000系というステンレスカーがいたし、6000系も計画段階ではステンレスだったそうだが、結局鋼製になったのは、京王線の踏切の多さだからだそうだ。また、初期編成が抵抗制御だったのも、現場では落胆の声もあったそうだ。しかし、7000系・8000系・9000系登場まで京王線最大派閥を築き、制御装置の変更・都営新宿線乗り入れ用・5扉車とその4扉改造車・事業用車改造車があるのは、京王線で最も「バラエティーのある」形式で「京王の名車」であるのは間違いない。2025/02/25
えすてい
6
京王6000系の組成の移り変わりを簡潔に述べて6000系の生涯としてはやや物足りない。6000系の細かいことは鉄道雑誌や「私鉄の車両」の京王やカラーブックスの京王を参照するべし。京王6000系が地方譲渡されなかったのは、改造費用、下降式即窓の雨水侵入による腐食の懸念、京王線のゲージの特殊性のためとのこと。2020/06/18