目次
加越線小史
路線
庄川水力電気専用鉄道
加越能鉄道設立の契機となった富山~金沢間高速電気鉄道計画
加越線の車輌
さようなら列車
著者等紹介
服部重敬[ハットリシゲノリ]
NPO法人名古屋レール・アーカイブス会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
2
地方のローカル非電化私鉄として割と早くから先進的な気動車を導入し、最盛期には30分ヘッドで運行されていた加越能鉄道加越線。しかし、それでも例外なくモータリゼーションの嵐に抗することはできず、減便→路線維持不可能→廃止へと雪崩れ込んでしまった。幸いだったのは、最後まで残った気動車の多くが関東鉄道に譲渡され、常総線・鹿島鉄道で使われた。常総線は代替車への置き換えで80年代末に廃車になったが、鹿島鉄道では湘南顔の小柄な気動車2両が路線廃止まで残存した。2017/10/20
やまほら
1
1972年に廃止された加越能鉄道加越線は、北陸本線石動から城端線福野を経て庄川町までの鉄道。庄川町で接続していた庄川水力電気専用鉄道や、未成に終わった富山-金沢間高速鉄道についてもページが割かれている。中でも、「庄川水電騒動」という、ダム建設と流木業者との争議が面白い。流木業者側が加越鉄道の経営権を握り、専用鉄道とのポイントを鎖錠してしまい、電力業者側は別の専用鉄道を建設したという激しさ。いろいろ盛り込まれ、最近の本シリーズでは文字が多い1冊。2017/10/29
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- 和書
- 対訳「いき」の構造