出版社内容情報
VTuberは、インターネットとコンテンツが連綿と紡いできた文化的、社会的、産業的な試行錯誤による蓄積の結節点にいる存在である。そこからは、情報社会が進展するにつれて現れてきた可能性や課題、多層的な問いを取り出すことができる。気鋭の執筆者陣が、様々な角度からVTuberについて考えるための視座を提供する。
内容説明
VTuberは「インターネット」と「コンテンツ」が連綿と紡いできた文化的、社会的、産業的な試行錯誤による蓄積の結節点にいる存在である。そこからは、情報社会が進展するにつれて現れてきた可能性や課題、多層的な問いを取り出すことができる。様々なバックグラウンドを持つ執筆陣が、VTuberについて考えるための視座を提供する。
目次
『VTuber学』をはじめよう
第1部 VTuberことはじめ(VTuberの歴史―VRニュースサイト「PANORA」運営者の視点から;VTuber企業のビジネスモデルと社会的広がり―ANYCOLORとカバーを中心に;VTuberのエンターテイメント性を考える;すべてがVになる―VTuber現象が人類の魂を解き放つ)
第2部 調査編(VTuber学入門―どのようにVTuberを調査・研究していくのか;メタVTuberコンテンツの表象文化研究―「匿名性」「有名性」「声」「ジェンダー」から考える;当事者の声をとらえる―「バ美肉」実践者へのアンケート・インタビュー調査;重なり合うアバターたち―VRChatにおけるアバター/ユーザー関係の諸相)
第3部 理論編(「VTuber」とはいかなる存在者か;実在する配信者としてのVTuber;人格(ペルソナ)としてのVTuber
フィクショナル・キャラクターとしてのVTuber
「身体」と「魂」としてのVTuber)
著者等紹介
岡本健[オカモトタケシ]
1983年奈良県生まれ。近畿大学総合社会学部/情報学研究所教授。VTuber「ゾンビ先生」の中の人でもある。2012年3月に北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻を修了。博士(観光学)
山野弘樹[ヤマノヒロキ]
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程在籍。2017年、上智大学文学部史学科卒業。2019年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程修了。修士(哲学)。ポール・リクールの研究に取り組むとともに「VTuberの哲学」という新たな学問分野の立ち上げに挑む
吉川慧[ヨシカワケイ]
インタビュアー/ライター/文化ジャーナリスト。東京中華学校講師、ドワンゴなどを経て、ハフポスト日本版、BuzzFeed Japan、Business Insider Japanで記者・編集者を歴任。現在はフリーランスとして雑誌、ウェブメディアなどに寄稿。VTuberをはじめ、古今東西のエンターテインメントやビジネスについて取材。関心領域はカルチャー×歴史×ビジネス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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