出版社内容情報
旧型国電・ローカル私鉄電車のオーソリティー宮下洋一氏が著す、シリーズ第3弾は戦前型20m級国電がテーマ。いつものように多くの写真もとに、車両のバリエーションを解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
戦前の20m国電は17m車よりも数が少なかったという。やはり関東とそれ以外の差が大きかったのだろうか。17m車が一冊で纏められているのに対し20m車は17m車以上にバラエティーが一両一両異なるためか上下に分割したようだ。同じクモハ・クハの形式でも、半流だったり平面だったりはザラ、さらに戦後になって前面の窓がHゴム化されたりしたものもあるし、その改造も3枚すべて・運転席側のみ・助手席側のみなどと細分化される。一方で17m車と異なるのは事業用車の少なさ。これは特殊用途を除き17m車改造で満たされてたのだろう。2024/01/24
えすてい
6
旧型国電というのは、同じ形式・同じ時代の製造であっても、顔がまるで統一されておらず、おおまかにも、半流と平面に二分される。さらにそこから、度重なる改造で、正面窓のHゴム化・一部の局でのベンチレーター設置・正面窓上の通風窓や運行記号窓のつぶし・新潟ではタイフォン設置など、一両一両全部異なってくる。旧型国電が1両単位で組成出来て戦後の新性能車での「形式」の概念のない時代のものなので、制御方式とブレーキが同じなら扉の数に関係なく何でも連結できた。そんなのが高度成長期でも見られたのが、今日では通用しない組成だ。2025/01/13
kaz
2
この類の本にしては宇部線の車両の登場頻度が高いような気がするが、良いことなのかそれとも逆なのか。黄色い警戒色のものが後に走っていたのは知っていたが、子どもの頃に見た記憶が無いのは気のせいか。図書館の内容紹介は『戦前型国電の20m級鋼製車の外見的バリエーションを、模型のディテール研究用に多くのグラフで紹介。上は、その概要のほか、40系列の通勤用ロングシート車から派生した各形式と、事業用車・私鉄譲渡車両などを収録する』。 2022/12/24
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