内容説明
神主の子として生まれ、学生時代に体験した戦争の痛み、敗戦後の大和への旅から得た古典への深まり。終生の師・折口信夫と出会い、何を学び引き継いだのか。教員時代、大学紛争でどう格闘したのか。そして学生たちと歩いた万葉の地。やがて和歌御用掛に―。大正、昭和、平成、令和の四代にわたる歌人・岡野弘彦の人生の起伏を伝えるインタビュー集。
目次
私の生い立ち・少年編
私の学生時代
終戦前後、伊勢・熊野、大和・近江の旅
未生以前の縁、折口先生のお宅へ
折口先生の不思議な予言力
先生と親兄弟、そして弟子たち
折口信夫の二面性
折口信夫の万葉学・源氏学
先生から伝えられたもの、それが僕のすべて
永遠のわが師、折口信夫
学生たちとの万葉旅行
熱血教師時代を経て、宮内庁御用掛に
岡野弘彦の歌人日乗