内容説明
ひとつひとつの季語に、ものがたりがある。季語に魅せられ古今の文献を遍く渉猟、丹念に掬いあげたエピソードの数々が、懐かしき日本文化の古層へと誘う。いざ、歳時記のゆかしく豊かな世界へ!
目次
春(針供養と一つ目の妖怪;ご本家、中国での霾 ほか)
夏(粽の逸話いろいろ;相競う牡丹と芍薬 ほか)
秋(山上憶良が伝えた七夕;棚機つ女信仰とは ほか)
冬(七と五と三は聖数;足袋の寸法と一文銭 ほか)
新年(初夢に吉夢あれかし;鼠がなぜ「嫁が君」に ほか)
著者等紹介
榎本好宏[エノモトヨシヒロ]
昭和12(1937)年東京生まれ。昭和45年、師・森澄雄の「杉」創刊に参画、同49年から18年間編集長。現在、俳誌「航」主宰、「件」同人、読売新聞地方版選者。著書に『懐かしき子供の遊び歳時記』(俳人協会評論賞)など、句集に『祭詩』(俳人協会賞)など。俳人協会評議員、日本文藝家協会、日本エッセイスト・クラブ各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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